どうも、Kです。

更新が気紛れすぎて

Y嬢も困り気味かもしれませんが

どうしようもないのでお付き合いくださいな。


まあ、気紛れと言うよりか精神的余裕が

あるかどうかってのが大きいんですけどね。



では、本編をば、、














私たちを包んでいた淡い緑の光が

収束すると周りの景色が一変していた。



「わぁ、お城の中だぁ~」



幸人が辺りを見回して歓声をあげている。

私も見回すが、小さめの部屋に

水墨画が飾ってあるだけという質素な感じだった。

寂しい部屋だとも思う。


なんというか、

考えていた城の中とは異なっていた。


もっと、お城といえば、

金色の障子に色鮮やかな松が描かれている、

そんな豪華絢爛な部屋ばかりだと思っていた。



「僕の部屋へようこそ」



突然、襖が開いたかと思うと、

まだ歳も二十中頃くらいの青年が立っていた。



「……ナオくん?」



「美幸に幸人、二人とも久しぶりだね」



その青年はナオくんだった。


顔を見た瞬間に、

古い記憶の中にいる彼の姿とぴったりと重なって、

気付けば私はナオくんに思い切り飛びついていた。



「おいおい、危ないじゃないか」



「ナオくんの馬鹿! いきなり死んじゃうんだから、

 すっごく悲しくて、いっぱい泣いたんだからね!」



「ご、ごめんよ。まさか二人がこっちに来るなんて思わなかったからさ……」



会った途端に、

せき止められていた気持ちが

濁流のように溢れ出して来て、

私はとにかくナオくんの胸に顔を埋めた。



「ふっふーん、青春ですな」


「せいしゅん?」


「そう、青春だよ。幸人ちゃんもいつか経験する事になるよ」


「そうなんだー」



ミギーが幸人にそんな事を言っているのが聞こえ、

私はパッと体をナオくんから離した。



「さて、再会の喜びはひとまず済みましたか?

 まだ城の内部を案内したりしなくてはなりませんので」


「あぁ、そうだね」



寮監がそういうと直樹は

どこからともなく一枚の半紙を取り出した。

そこには城の見取り図が描かれている。

そして、一箇所を指差しながら話し始めた。



「今居るのは二の丸御殿の白書院と言う場所だ。

 一応、この城は二条城を参考に建てられてるけど、

 増築に増築を重ねて、だいぶ大きい城になってる

 単独行動は初めの内は止しといた方がいいよ」



罠もあるしね、

直樹がそう呟いたのを

美幸と幸人は聞き逃さなかった。



「「え、……罠?」」



若干、幸人の声色には

嬉しさが混じっていたが、

美幸はそれを喜べるわけも無い。



「そんな、危ないじゃない」


「いやいや、僕が一緒にいるから大丈夫だよ」



ミギーが美幸を安心させるように抱きつく。

しかし、それでも美幸は納得しない。



「幸人は? この子はやたらと色んな所に触るよ」



すると今度は寮監が「大丈夫です」と言った。



「幸人の部屋にも同居人がいます。

 彼が行動を共にしてくれますから。

 そうですね。まず彼から紹介しましょうか。

 では、付いて来て下さい」



と言って、

寮監はナオくんの入ってきた襖から白書院を出る。

ミギーもそれに続くので、私と幸人もそれに倣った。


と、出る間際に

ナオくんが先ほどの見取り図の描かれた半紙を

クシャクシャに丸めて私の肩の上にポンと置いた。



「トレース・オン」



ナオくんがそう唱えると

クシャクシャの半紙があっという間に

一羽の白い鳥になった。



「万が一、迷ったらその子に聞けば教えてくれるから、ね」



そういってナオくんは軽くウィンクした。



「オレノ、ナマエハ、ズッチ。ヨロシクナ」



キリちゃんの同類だろうか。

やっぱり変だった。











……続く、、












どうでもいい脳内妄想設定。

美幸はナオくんに特別な想いを持っているが、それが好きと直結してはいない、今は。今後は不明。

ナオくんはトレースモンスター(キリちゃんやズッチ)を他人に渡すことは滅多に無い。それを寮監が持っているという事は…。ぶっちゃけ、ナオくんと寮監は相思相愛。美幸は叶わぬ恋をしてしまったのであった。

幸人は次回で明らかになる同居人(美麗な顔立ちをした少し大人びた印象を与える男の子、何故か幸人に冷たく接する。実は女の子だが男と偽っている。しかし、ひょんなことから幸人にそれがバレてしまい、秘密を共有する間柄になり、次第に二人は惹かれ合う)と恋仲に?!

そして、ミギーは悪い魔法使いの手下だったことが発覚し、美幸と対立することに。27話くらいで死にます。しかし、最期で実はミギーが操られていた事が分かり、美幸は悪い魔法使いと戦うことを決意する。最終話にて、ナオくんが覚醒して固有結界“無限の妄想(トレース・オン・ザ・ワールド)”を発動し、死んだはずのミギーが生き返りハッピーエンド。



この脳内設定はフィクションです。

こんなことにはなりません。



では、また。



こんにちは、Yです。

あと1週間で、小・中・高生は夏休み終了ですね。

今日は近所の中学校が登校日だったようです。

きっと、夏休みの宿題が終わらず、

クマを作って学校へ登校した子達もいたでしょう。

いいですね、青春ですね。


Kは今、わりと忙しいようですが、

私は結構暇です。

去年の今頃の私も、Kより確実に暇でした。



まぁ、そんなことはどーでもいいですね。






それでは本編をどうぞ
























「ここでいいわ」



寮監が車夫に声をかけると、

車を停め、椅子をポンっと叩いた。

すると、先ほどのように椅子が

横に、ぐにゃ~と伸びて、長椅子へと変化した。

そして私たちも、元の大きさに戻る。


ミギーが、ぴょん、と人力車を降りた。

おいで、と私に手を差し出す。

私は幸人と一緒に、ミギーの手を借りて

人力車から降りた。



「うわぁ…」


大きな大きな、和風のお城。

だけど、前にお父さんに連れて行ってもらった

小田原のお城とは、ちょっと違った。



「ここはね、向こうの世界にある

“二条城”というお城をモデルにしたのよ。

だからこのお城だけは、厳密に言うと、

江戸時代風のものではないわね」


車夫にコインを渡しながら、

寮監は城を見上げた。


「ニジョウジョウ…」


名前は聞いたことある。

確か京都のお城だった気がする。

だけど、それが何時代のお城かは

私にはわからない。




「中に入ったら、きっとびっくりするよ!」


と、ミギーが笑いかけてくる。

いや、もう十分びっくりしているんだけどね。








城の中に入ろうと、寮監が扉に手を掛けたとき

不意に、幸人が私の腕を引っ張った。


「あれ!」


私たちは、一斉に彼の指差す方向を見た。

真っ青な空には、黄色い、点。

その大きさは、どんどん大きくなっていく。

目を凝らして見ると、先ほどナオくんのもとへ送った

伝書鳩モドキのキリちゃんだった。


寮監が手を伸ばす。

キリちゃんはその上に、ひらりと舞い降りた。


「フー、キョウモソラハアオイナ」


翼で汗を拭い、空を見上げるキリちゃん。

さっきも思ったけど、ナオくんの趣味っていったい…



「お帰り、キリちゃん…あら?」


寮監がキリちゃんの首もとを覗きこんだ。

そして、リボンの隙間に挟んであったそれを、

指でつまみ取る。


筒状に丸めた、小さな紙だ。



「何ですか?それ」


ミギーが不思議そうに寮監の指先を見つめる。


「何かしら…?」


丸まった紙を、指先で器用に引き伸ばす。

すると、淡い緑の光が私たち4人を包んだ。


「あ!これ、直樹の移動魔法だわ!!」


寮監が叫んだ瞬間、光が強くなり

周りの景色が何も見えなくなった。









続く










更新速度も遅ければ、

話の展開も遅い。

否、遅すぎる。


ハイペースで物語を展開させた方がいいのかな?








どうも、Kです。

色々と忙しくなってきそうな予感がします。

というか、順調に行けば確実に忙しくなります。

人生で一番かもしれません。

つうか、毎年忙しいと言ってるよね。

去年も一昨年も、そして今年も。


嗚呼、もっとゆとりを持って生きたい…。






















「何これ!?」


「どうしたって言うんだい」


ミギーがいかにも不思議そうに目を丸くしている。

しかし、これで驚かないわけがない。


道行く人は、浴衣や着物を着込み、

往来を人力車が行き来する。

街の中央には大きな城が見え、

辺りは木造の建築ばかりである。


「まるで昔の日本みたいじゃない!」


美幸の言葉を聞いた寮監は頷いた。


「その通り。我らが日本魔術学校は日本の江戸時代の姿なのです」


「江戸時代ってことはずっと昔だよね?」


「そうです。魔術があるおかげで、そちらの世界のように科学を発達させる必要がほとんどなかったのが原因と言われていますが、こちらの時間で10世紀くらいはこの風景ですね」


そう言いながら、

寮監は手を上げて人力車を呼ぶ。

すると、一つの人力車が近寄ってきた。


「お客さん、何名で?」


「四人でお願いします」


「はいよ!」


車夫が威勢のいい声で叫ぶと、

片手で座るための革張りの椅子をポンっと叩いた。

すると、二人分ほどしかなかった椅子が

横に、ぐにゃ~と伸びて、四人分の長椅子へと姿を変えた。


「わぁ、これも魔術なの?」


幸人はミギーの手を引っ張りながら言った。

彼女はニコニコと笑みをうかべながら、


「そうだよ。凄いだろう」


と得意げに話していた。

幸人も楽しそうに聞いている。


「それでは、乗りましょう」


寮監が先導し、美幸たちは人力車に乗り込んだ。

それを見届けた車夫はもう一度椅子をポンっと叩く。

すると、さきほどまで横に伸びていた椅子が

見る見るうちに元の大きさに戻ったのである。


「あれ?! 身体が縮んじゃったよぉ?」


「そう。今、僕たちの身体は半分くらいにまで縮まってるのさ」


「それも魔術なんだー」


「そう! しかもこの魔術は日本人力車同盟に加盟している車夫のみが使える空間自体を圧縮するという高等魔術なんだよー」


「凄いんだね!」


「そうなんだよー!」


幸人の質問にミギーがスラスラと答えていく。

そして、最後はミギーが幸人に抱きついた。


「ちょっとミギー何してるの!」


「いやー、弟君が可愛くてねー。僕は兄弟も姉妹もいないからさ」


その時、ミギーの顔には薄っすらと闇が見えたように感じた。

だから、美幸は微笑みながら


「もう、ミギーお姉ちゃんってば寂しがり屋なの?」


と軽口を叩きながら、幸人ごとミギーへと抱きついたのだった。


「あれま、僕に妹と弟が出来ちゃった」


と照れつつ、ニッコリと笑った。

その顔にはさきほどの暗さは消えていた。


「まもなく着きますよ」


寮監が声をかける。

気がつけば街の中央に位置するお城が

眼前に近づいてきていたのである。


「ミギー。やっぱり学校はお城なの?」


「ん? そうだよ」


もう驚くのも疲れた、と言うように美幸は、

はぁ~、と溜め息を一つ漏らしたのであった。



続く





















更新速度が落ちてゆきます。

きっと、また、遅く、なるよ。