Yです。

2月に入った今日この頃、

あまりにも暇だったのでKの方に続きを催促し

14話を書いた次第です。

だってむっちゃ暇だったんだもん。。





















みんなの輪の中で一緒に座った私に、

クラスメイトたちは順番で

簡単な自己紹介をしてくれた。


どうみてもみんな私より年上っぽいけど…


「みんな私と同じ年なの?」


自己紹介中、ずっと抱いていた疑問を投げかけた。

するとみんなは、ぽかんと口を開き顔を見合わせた。

そして同時に噴き出した。



「え、っえ?」


何かおかしなことを聞いてしまったのだろうか。

焦る私の肩に、隣に座っていたミギーの手が

ぽん、と乗っかった。

しかし、そんなミギーの表情は

堪えきれない笑いがにじみ出ている。


「ごめんね、美幸。

そうだよね、ムコウの世界でクラスメイトって言ったら

同じ年の生徒だよね」


「だけどね、ここでは違うのよ」


ミギーとは反対隣に座っていた寮監の言葉に

クラスメイトたちはうんうん、と頷いた。



「ここではね、同じような魔法の遣い方をする生徒で

クラスが構成されているの」


「どういうこと?」


魔法の使い方?

意味がわからない。

私は更に頭に疑問符を浮かべた。



「魔法と言っても、

不思議な呪文を唱えて杖を振るだけじゃないの」


「そーなの!?」



魔法=不思議な呪文と杖

じゃなかったんだ!!



「もちろん、呪文や杖みたいな媒介を通しても魔法は遣えるわ。

杖を遣うやり方はちょっと古いけどね。

私や直樹の魔法もこの種のものよ」


寮監は人差し指をピンと立てて説明する。

たしかに、ナオくんの魔法は紙を使ってたし、

寮監も宝石を使ってたし…


「じゃあ、ほかの使い方って…?」


と、疑問符を浮かべた。



「媒介を通さず、自分の意識だけで

魔法を遣える魔法使いや魔女もいるんだよ」


今度はミギーが私の質問に答えてくれた。



「どういうこと?」


私の問いかけにミギーは続ける。



「寮監たちや、僕もなんだけど、

魔法を遣うために何かを用いる

魔法使いや魔女には、知識が必要なんだ。

例えば、この呪文ではこんな魔法が使える

とか、

この薬草ではこんな薬が作れる

とか」


もちろん、こうなれ、っていう意識も必要よ、

と寮監が付け加える。



「けどね、意識だけで魔法を遣える

魔法使いや魔女には知識が必要ないんだ」


知識がいらない?

どんなものかもわからない魔法や薬草は

使い方がわからなくないの?



「じゃあどうやって魔法を使うの?」



「感覚よ」



寮監が即座に答えた。


「念じたり、視たり、手を当てたりするだけで

自由に遣いたい魔法が遣え、

臭いや、見た目、感触だけで

初めて見た薬草の効能を知ることが

彼らにはできるのよ」


そう答えた寮監の瞳は真剣だった。

でも魔法って、そんな遣い方もできるのね。



「寮監やミギーにはそれができないの?」


私の問いかけに、

寮監は困ったような

そして憂いを含んだ笑みを浮かべた。



「残念ながらね。

魔力しか持っていないモノにはできないの。

私もミギーも直樹もここにいるみんなも、

そしてあなたも、ね」


こればっかりは先天的な能力だからねぇ、

と、ミギーも笑みを浮かべる。


「こういった魔法の遣い方は、

一部の混血と魔力持ちにしかできないわ」


「そう、このセカイでも使えるモノは数が少ないんだ。

現にこの学校のクラスも、

全体で10組あるんだけど、

僕たち一般魔法クラスが9組なのに対して

特殊魔法クラスは1組しかないからね」


そうなんだよー、と相槌を打ちつつ

クラスメイトたちは頷いていた。

なるほど。



「魔法にもいろいろ種類があるんだね」


と私が言うと、ミギーも頷いた。


「一般魔法クラスにも、更に細かく種類があってね

僕たち【い】組はオールマイティクラスなんだけど、

【ろ】組から【ほ】組までの4つは極東魔法クラス、

【へ】組と【と】組が東洋大陸魔法クラス、

【ち】組と【り】組が西洋魔法クラスなんだ。

クラス分けは自分の魔力の種類で決まるんだよ」


「魔法学校日本支部であるこの学校は

陰陽師とか日本妖怪の混血とかが多いから、

極東魔法クラス数も多いのよ」


直樹も極東魔法クラスだったしね、

と、寮監は言う。


「ちなみに、ルームメイトはクラスメイトで構成されてるんだよ」


なるほど。

魔力の種類でクラス分けされてたのね。



「ということは、

さっきのリンドウくんと幸人はクラスメイトなのね」


ミギーは、そうだよ、と相槌を打った。


「何組?」



やっぱり私も幸人のお姉ちゃんだし、

弟の魔力の種類くらい知りたいよね。

幸人はどんな魔法使いなのかな?



「幸人は…」


ミギーの視線が泳いだ。

ちら、と寮監を見る。

すると寮監の口が開いた。


「幸人は【ぬ】組よ」





え、そこってもしかして…
















続け










また長くなってしまった…

詰め込みすぎですね。

すんません。




ミギーの年上設定

ってかむしろ図書室にいた全員年上で書いたつもりだったから

その対策を打ってみたつもり。。

どうも、Kです。

精神的余裕が無さすぎて

こんな体たらくとなってしまいました。


…三ヶ月放置ですからね。

次回から頑張りますわ。


では、本編を、、



























「じゃあ、リンは幸人を部屋に案内してあげて」


寮監はそう言って、幸人の背を押した。

そうして幸人が一歩を踏み出しているうちに、

竜胆くんは幸人の目の前まで来て、手をとり引っ張った。


「幸人くんだね。さあ、部屋へ行こうか」


「う、うん…」


突然に手を引っ張られた幸人が顔だけを私の方に向ける。

竜胆くんくらい積極的に接してくれたほうが幸人も馴染めるだろう、

と思った私は胸の前で小さく手を振り、


「幸人、また後でね」


そう言うと幸人も


「うん、分かった」


と頷き、竜胆くんに手を引かれながら

図書館を後にするのだった。







「さて、美幸。次はあなたの番ね」


幸人たちが見えなくなると、

私は先程の畳が敷かれている場所の真ん前まで連れられた。

そして、私が色とりどりの髪をした子供たちの前に立つと、

他の子と一緒に畳に座っているミギーが口を開いた。


「僕たちが一緒に魔法を習う、いわゆるクラスメイトだよ」


そのミギーの話が言い終わるかという内に

少年たちは手を上に向けた。


すると、各々の手からパンッ、パンッ、

というクラッカーのような音が鳴った。

火花のような光が私たちの頭上でチカチカと瞬いている。


「ようこそ、僕ら【い】組へ!」


その声が合図となり、クラッカーの音が拍手に変わったのであった。


「うむ、そういった暖かい歓迎は実に良い」


寮監がにこやかに笑みを浮かべた。

ミギーと少年らも褒められて満更でもない様子だ。


「―――だが、」


ふいに寮監の顔が鬼の形相へと変わる。


「いいか、ここは書庫だ。…大切な書物がいくつも蔵書されている」


寮監の声のトーンの変化に少年たちはハッとする。

しかし、時すでに遅し。


「そんな場所で小規模でも爆発の魔法を使うなーっ!!!」


雷が落ちたような怒号に少年らはピシッと背筋を伸ばし固まる。

その後も寮監の説教が続き、正座になった彼らは足をプルプルと振るわせながら聞いているのであった。






しばらくして、寮監が私のほうを振り返った。


「いやはや、すまなかった。こういうところはキッチリしなくてはならないからな」


「は、はい」


何事も無かったかのように優しく話しかけてくる。

少年らも嵐が過ぎ去ったという風にもう平然としていた。

これがいつもの事なのかな…。

そんなことを思っていると


「えー、では転校生の自己紹介をしてもらおう」



という寮監の声。
あぁ、そういえば自己紹介すらしていなかった。


「えっと、美幸です。みんな、よろしく」


ミギーが音頭をとって歓声があがる。

良い人ばかりみたいで良かった。





こうして私の魔法学校での日々が始まったのである。






つづく、、

















とまぁ、

こんな感じで続きます。

春のうちに多く更新して行こうと思います。



あれ、ミギーって先輩設定だった気がする。


やっべ…。





お久しぶりです、Yです。

Kが11話を載せてから早一月。

気づけば10月で、秋も深まりつつありますね。

Kも設定とかいろいろと忘れかけている頃ですよね。

私は主人公2人の名前をすっかり忘れてしまっていました。汗




気まぐれな更新で大変申し訳ないのですが、

前回のお話も完結するまでに2年以上かかっている私たちに

期待してもしょーがない。


…読者が存在するのかも不明だしね。

読んでるよー、の一言だけでも書き込みしてくれると

更新速度が上がる…かも?







前置きが長くなりましたね。

それでは本編をどうぞ!!





























私は幸人の手を引いて、

寮監とミギーの後をついていった。

もちろん、先ほどナオくんからもらった変な鳥

…元いズッチも一緒だ。

あの部屋を出てから、

静かに私の肩に乗っかっている。


私たちが今いるのは、

ナオくんの部屋から出て5分ほど歩いたところだ。

人が二人、並んで通れるくらいの

あまり広くはない板張りの廊下。

目の前には壁。

右も左も壁。

要は突き当たりだ。

寮監はそこで立ち止まった。




「たぶん、ここにいると思うんだけど…」


寮監は目の前の壁に手を付き、

腕をゆっくりと横に動かす。

壁は消え、そこには廊下の続きが現れた。


…ここに着てからこんなのばっかりだ

ナオくんの部屋を出てから、

すでに3度も隠し扉を通っている。

果たして私たちは、こんなところでやっていけるのだろうか。

先が思いやられる。




そんなことを考えているうちに、

寮監とミギーは新しく現れた廊下へ入っていった。

私は遅れないように、幸人の手を握りなおし

彼らの後を追った。




















「ここは…?」


先ほどの廊下は、思いのほかすぐに終わりが来た。

開けた場所に出たのだ。

だだっ広い部屋には、木製の背の高い大きな棚が並んでいた。



「書庫だよ」


ミギーが振り向き様にそう言った。


「この世界で一番大きな図書館なんだ。

こっちで作られたり、こっちの人が関わったの書物は、

複製のものも在るけど、全部有るはずだよ」


「このセカイの本ってどんなのー?」


幸人は目を輝かせてミギーを見上げた。

確かに、私もそれは気になる。



「んー、向こうのものとあまり変わらないんじゃないかなぁ?

絵本なんかもあるよ。あとで一緒に見ようか」


「うん!」



幸人はキラキラ笑顔全開だ。

ホント、楽しそうだなぁ…






「こっちよ」


振り返ると、

寮監が手招きをしていた。



ミギーと幸人のやり取りの最中、

寮監は入り口の脇の受付と思しきところへ歩みを進めていた。
司書と思しき女の人と何か話しているようだった。




私たちは寮監へ駆け寄った。



「幸人の同居人は奥にいるわ。

会いに行きましょう」


寮監は腰を折って幸人と視線を合わせると、

にっこりと笑った。


「どんなひと?どんなひと??」


幸人の目は例の如くきらきらと輝いている。

寮監は眉間に皺を寄せると、

そのまま苦笑いした。


「会えばわかるわ」


「はは…」


乾いた笑い。

寮監のみならずミギーまでも。

大丈夫…なのか?













本棚の間を縫って行くと、畳の部屋の前に出た。

部屋、というよりは

一段高くなったところに畳が敷いてある、といった感じだ。


その中央に置いてある机を、

5、6人の色とりどりの髪の少年たちが囲んでいた。

ミギーよりも年上に見える。

この中に、幸人の同室の人が?



「リン、ちょっと来て」


寮長が少年たちに向かって呼びかけた。

私たちの真正面で後ろを向いて座っていた、

少年が振り返る。



「ぁ、三津子先生」


金色をした短髪の、ノンフレーム眼鏡を掛けた少年だった。

レンズの奥の瞳は優しげに笑っている。

髪の色は、生え際が黒いことから

染めたものらしいことが窺えた。


「やめて!その名前で呼ばないでって言ってるでしょ!!」


寮監は耳を塞ぎながら叫んだ。

そのまま首を振り、いやいや~と言っている。

そんなことをしているうちに、リンと呼ばれた少年は

私たちの方へ歩み寄ってきた。


「いいじゃないですか、べつに。

減るもんじゃないし。

で、ミギー、この子達はもしかして…?」


笑顔を貼り付けたまま寮監を軽くあしらうと、

私たちに向けて優しく微笑みかけた。

ちなみに、寮監は未だに耳を塞いでいる。



「あぁ、お察しの通りだと思うよ。

リンくんの新しい同居人の幸人とそのお姉ちゃんの美幸」


ミギーは私たちの肩に、ポンっと手を乗せた。

「やっぱりそうか。

僕は竜胆。よろしくね」

そう言って、リンドウさんは幸人の頭を撫でる。

レンズ越しに見えたその瞳は、深い青紫色だった。
















続く











なんか長くなっちゃいましたかね。

ちなみにKの言うような展開にはなりません。

そんな事件は起きない…はずです。

ってか、すでに幸人の同居人像が違うしね。


ぁ、寮監の名前は三津子さんです。

見た目は若くても美幸たちのおばあちゃんと同期生ですからね。

それなりの名前にしようかと。