『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 (2023) 阪元裕吾監督 | FLICKS FREAK

FLICKS FREAK

いやぁ、映画って本当にいいもんですね~

 

もし自分が前作『ベイビーわるきゅーれ』をこの作品の公開前に観ていたならば、ちさととまひろ会いたさに劇場に足を運んでいただろう。それほど前作は、ちさととまひろの魅力を発揮したよい出来だった。そして本作公開時の劇場は、彼女たちを歓迎する雰囲気に満たされていただろうと想像する。その中の一人として劇場にいたとしたら、多分自分はアウェイ感を覚えただろう。正直、この作品は自分の期待を裏切る出来だったと言わざるを得ない。

 

前作の魅力は、ちさととまひろの「わちゃわちゃした」シスターフッド感だとレビューした。それは本作において確かに裏切られることはなかったのだが(食べ物多し)、自分にはtoo muchだった。高石あかりの前作以上に作った話し方は上滑りしていたし、伊澤彩織の前作のクールさが少なからず「女の子っぽさ」に置き換えられていたように感じた。

 

そして本作前半においては、彼女たちよりも神村ゆうり&まことの兄弟が前面に出ていて、銀行強盗のシーンまでちさととまひろのアクションがないのが物足りなかった。前作のコンビニシーンの「つかみはオッケー」が、本作ではゆうり&まことに置き換えられたのは、ちさと&まひろを楽しみにしていた自分としては物足りなかった。

 

監督の坂元裕吾は1996年生まれの29歳。監督の『花束みたいな恋をした』リスペクトは、個人的には案外だった。『花束~』の土井裕泰監督は自分と一つ違いの61歳、脚本の坂元 裕二は58歳。彼らアラ還の手練れのクリエイターが若者受けを狙ったあざとさ満載の作品というのが自分の『花束~』評だったので、「あー、坂元裕吾もやられちゃったのねえ」と思わないではなかった。自分もジャックパーセルを履いているが、今の若者は履いているのだろうか。

 

そして前作にヤラれたのは、クライマックスの伊澤と三元雅芸のアクションの見事さ。アクション物は、シリーズ続編ではアクションがグレードアップするのに比してストーリーが弱くなるので前作は越えることがないというのがパターンだが、アクションで前作を越えられなかったのは残念。それはスタントパフォーマーとしての三元雅芸とゆうり役の丞威(岩永ジョーイ)の差によるものだろう。

 

期待が大きいと観終わって残念というのは「映画あるある」なのだが、それが的中したのがこの作品。とはいえ、やはりちさととまひろは魅力的なキャラクターではあった。次作以降に期待。

 

★★★★★ (5/10)

 

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』予告編