ベイビーわるきゅーれ | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~

 

なるほどこの作品がヒットしたことはよく分かる。それは先に観た『ゴーストキラー』(2024)と比較すれば更に顕著に。園村健介のアクションは、多分に『ジョン・ウィック』のオマージュ的な要素があるが、『ジョン・ウィック』シリーズの監督チャド・スタエルスキは映画『マトリックス』でのキアヌ・リーヴスのスタントマンだった事情に相似している。『ジョン・ウィック』シリーズのアクションは秀でているが、作品的な深みは『マトリックス』シリーズには及ばない。

 

まず高卒女子の二人が殺し屋という設定がエモい。そして殺し屋組織からは「高校を卒業したからには、殺し屋稼業だけではなく社会経験も必要」とアルバイトをさせられるのだが、元々社会不適合者に二人にアルバイトは向いていないというストーリーも面白い。高石あかり演じるちさとはまだしも、伊澤彩織演じるコミュ障のまひろの社会不適合ぶりは半端なく、面接7回連続落ちたというエピソードは笑えた。まひろのメイドカフェ体験はツボでもあった(個人的には、ちさとの犬がフローリングを歩くモノマネは刺さったが)。

 

そして彼女たち二人のわちゃわちゃしたシスターフッド感がこの作品の性格を決定している。それは『ゴーストキラー』にはなかったもの。よくも悪くも「二人でセット」ということなのだろう。

 

そしてクライマックスの伊澤彩織まひろと三元雅芸のアクションは特筆すべきもの。まひろのボコられ方と見事な逆転劇は、『ゴーストキラー』と比較するとアクション控え目のこの作品をアクションでも越えていると思わせた。やはりスタントパフォーマーとしては、伊澤と高石では差があったと言わざるを得ない。

 

そのほかの出演陣では、本宮泰風演じるやくざの浜岡一平は存在感があった。さすがネオVシネ四天王(「日本統一」シリーズは未鑑賞だが)。

 

続編以降、鑑賞が楽しみになった。

 

★★★★★★ (6/10)

 

『ベイビーわるきゅーれ』 予告編