『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』 (1983) リチャード・マーカンド監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~



今回スター・ウォーズ・シリーズを全て観直して、プリクエル・トリロジーの評価は上がったのに対し、オリジナル・トリロジーの評価は(エピソード4を除き)下がったというのが正直なところ。

この作品に登場するイウォークが許せるかどうか。前2作の成功を受け、更に観客の幅を広げようとしたのだろうが、あまりにも子供に迎合していないだろうか。

あと、デス・スターを破壊するというのはエピソード4でやったことなので、同じことを繰り返すというのは全くストーリーに新鮮味がなくなってしまう。

銀河帝国皇帝となったパルパティーンは、前作ではホログラムだけだったが、本作ではふんだんに登場。最後はダース・ベイダ―によってエネルギー炉に落とされる。スター・ウォーズ・シリーズでいつも思うことだが、フォースの念動力で重い物を持ち上げることができるのなら、なぜ自分で浮遊することができないのだろうと不思議に感じる。

スター・ウォーズのキャラクターの中では、ダース・モールの次に好きなボバ・フェットがあっさりやられてしまうのが物足りないところ。

オリジナル・トリロジーで、ルーク・スカイウォーカーの衣装は白(エピソード4)→グレー(エピソード5)→黒(エピソード6)と変わっていき、ダークサイドに近づくことを暗示している。最後までダークサイドに墜ちないルークの毅然とした態度に、ダース・ベイダ―がころっと心を打たれるというのは若干安易な展開ではないかと考えるのは意地が悪すぎるだろうか。

DVD版では、最後のシーンで、フォースと一体化し霊体として登場するアナキン・スカイウォーカーが、セバスチャン・ショウ演ずる初老の姿から、エピソード2エピソード3と同じくヘイデン・クリステンセンの若い姿だが、それならなぜオビ=ワンはユアン・マクレガーではないのだろうと思ってしまった。

ということで、『フォースの覚醒』鑑賞前に、一通り復習し、評価は4>3>1>2>5>6と、やはりジョージ・ルーカスあってのスター・ウォーズなのではないかと再認識した。

今後のストーリー展開として、銀河を恐怖支配していたシスによる帝国が崩壊した後、どのように悪役の設定をするのか楽しみなところ。

★★★★★ (5/10)

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』予告編