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映画『龍三と七人の子分たち』鑑賞。
ぬるい。北野武の映画監督としての才能は高く評価しているが、これはあまりにもぬるすぎる。
やはり武の映画は、シリアスタッチで、バイオレンスからくるひりひりするような緊張感がないと面白くない(と言いながら一番好きな作品は『あの夏、いちばん静かな海。』)。ビートたけし名義のナンセンス・コメディ映画としてクレジットする方がいいのではないだろうか。
大体、今日びのキレたチンピラがロートルのやくざにビビるわけもなく、そのあたりのナンセンスが説得力に欠けるところ。
出演では、やはり藤竜也の余裕のある演技は安心して観られた(でもやっぱり『愛のコリーダ』だよね、彼の演技では)。かなりよかったのが近藤正臣。意気込みを感じる演技だった。
ということで、コアな武ファン(及び、いるのかどうか分からないが近藤正臣ファン)以外は観る価値なし。
★★★ (3/10)
『龍三と七人の子分たち』予告編