知っておけば役立つ給湯器のこと

 



■エコジョーズで注意すること

前回のブログでエコジョーズが省エネだということをお話しました。
ガス器具の業界では「エコジョーズ宣言2013」を掲げるほど力が入っています。


ここで今回のブログです。
給湯器の交換でエコジョーズを選ぶ際、覚えておいてほしい注意点をいくつか。

1:エコジョーズ専用の排水工事が必要に

 一般的なガス給湯器と違い、エコジョーズは排気熱を利用します。
 この排気熱の再利用で熱効率がUP、排熱の温度も80℃に下がりますが、
 その引き換えに排気に含まれる水蒸気が水になるため、この水を
 処理する必要があります。

 この水は「ドレイン排水」といって1日あたり約0.5~1リットルを
 給湯器から出さなければいけません。また冬場は特に量が増えます。

 出てきた水は、そのままだと酸性に偏っているので、給湯器の中に
 ある中和器で中性にしてから排水する仕組みになっています。

 この「ドレイン排水」は中性にしているとはいえ、もしそのまま
 出しっぱなしなら、その周囲は水浸しで、コケやカビの発生原因に。

 また、給湯器の経年劣化などで、この排水が少しでも酸性に偏っている
 と、排水が流れる場所、例えばコンクリートの侵食や住宅への影響も
 懸念されます。

 ですので、エコジョーズの給湯器から出てくる水「ドレイン排水」は
 垂れ流すのではなく、雨水排水やキッチンやお風呂の排水にきちんと
 合流させる工事が必要になるのです。
 ちなみに、この排水については、各自治体でもHPへの掲載があると
 思います。(千葉市におけるドレイン排水の取扱いは こちら を)
 
2:排気口から出てくる湯気の影響

 エコジョーズから出てくる「ドレイン排水」は酸性に偏っているので
 中和器で中性にしていますが、排気口の湯気は、酸性に偏っています。

 湯気なのですぐに拡散して、本来は影響がないのですが、設置場所が狭い
 すき間であったり、隣の家に近い場合、この酸性の湯気でアルミサッシや
 鉄製の物置などを腐食させる可能性があります。
 
 具体的に排気口からどのくらい離すことができると、影響がないのかは
 設置場所の状況によって違ってきますので、しっかりとした現地確認と
 打ち合わせが必要になります。
 
 せっかく、新しい省エネ給湯器に交換しても、思いもよらない事態が
 起きないように覚えておいてほしいポイントです。
 特に、隣の家に影響をおよぼす可能性は避けたいものです。

3:「ドレイン排水」の中和器は消耗品

 消耗品というと数年で、ダメになるというふうに思うかもしれません。
 この中和器の寿命は一般的に約10年と長いのですが、必ず交換です。
 
 エコジョーズの中和器が寿命を迎えると、リモコンがエラーを表示するように
 なっていて、これは中和器を交換するまでリセットできません。

 中和器の中の炭酸カルシムが、酸性の「ドレイン排水」に作用して中性に
 していくため、この炭酸カルシムが消耗されていくのです。

 ちなみにご自分での交換は不可能ですので、必ず業社への依頼が必要になり
 また、部品代と交換作業費が発生します。

4:熱効率はしっかり給湯器の仕様を確認

 エコジョーズは熱効率が良いので省エネですと、これまで書いてきました。
 一般的なガス給湯器から交換をした場合には当然、ガス代の節約に。
 もうひとつ知っておけば、さらにガス代が節約できる選び方のポイントを。
 
 じつは、お湯を作る場合と、お風呂の場合で熱効率の差にやや大きな差が
 ある給湯器があるのです。
 お湯を作るのもお風呂の熱効率に差がある理由は、お風呂の追い焚き側に
 エコジョーズの特徴である排熱を利用してお湯を作る機能が付いていないため。
 
 お湯とお風呂どちらも省エネにこだわるのであれば、給湯機この仕様を
 しっかりチェック。ただ、カタログだけでは、とてもわかりにくいので
 交換をお願いする業社に調べてもらい、給湯器の候補を提案してもらいましょう。
 

 

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