トイレをリフォームしたいと思っている方へ



■バリアフリーをちょっとだけ考えてみる

今回は、トイレのバリアフリーについてです。
バリアフリーとは、障壁を取り除いて生活しやすくすること。

トイレは、他の居室などと違い、狭い空間での不自由さを
いかに解決するかがポイントになっていきます。

バリアフリーに関するリフォームの依頼は、不便さを実感しはじめてから
いただくことがほとんどです。
今、トイレのリフォームを考える場合でも、頭の片隅にでも覚えておけば
役立つはずですし、一部でも取り入れられるのであればと、思います。

では、一部でも取り入れておきたいポイントとしてふたつを挙げてみます。

まずひとつ目は、段差の解消です。

ドアを開けて一歩トイレに入るとき、足元に敷居の段差がありませんか。
また、トイレの床自体が廊下よりも低くなっていませんか。

ほんのわずかな段差でも、足を引っ掛けてつまづいたり、最悪は転倒することも。
高齢者だけでなく、小さな子供もちょっとした不注意で転ぶことがあります。
床面の高さをフラットにするだけで安心感が違ってきます。

ちなみに、わずかな段差でつまづくことがあることを数字で見ると
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の高齢者等への配慮に関する評価基準
という長い国土交通省の法律では0.5cm以下を段差なしとしています。

このたった0.5cmの差が安心を揺るがす数字なのです。もしできるのであれば、
トイレと廊下の間にある段差(敷居の高さも含めて)一度測ってみましょう。

特に高齢者の場合は、足が高くあげられず、すり足になりがちなので、
この0.5cmでもつまずき、さらに加齢によって身体機能が落ちていることもあり
転倒につながる要因に。

トイレリフォームで便器を交換するのであれば、床部分の工事を同時に
行うことができるので、プランに入れておいてもよいかと。

もうひとつは、手すりです。

いやいやまだ手すりを取り付けるのは早いし、見た目も…と思われるでしょう。
実際に取り付ける場合には、その手すりが必要になった人の使いやすさを
考える必要があります。

では、ここで手すりをもうひとつのポイントにした理由をお話します。
それは、手すりを取り付ける壁の補強をしておき、将来に備えておくことを
おすすめしたいからです。

トイレの手すりの役割は、座る時に転ばないよう握ったり、体重を掛けて
立ち上がる時の補助として使ったりします。
この動作の際、手すりにかかる重みに壁が耐えられないといけませんが、
ほとんどの場合、石膏ボードなどの補強が必要な材料が使われています。

トイレリフォームの際に、今の弱い壁を撤去して、厚みのあるベニアなどの
材料に張り替えておけば、取り付け位置に制限なく安心して手すりを
取り付けることができるようになります。

さらにもう一点、前回のブログで触れたトイレのドアをバリアフリーの面
から見てみます。


「内開きでもなく外開きでもないドア」

ということで紹介した、引き戸と折れ戸。
開き戸と違い、トイレに出入りする際に、体をひねるような動作がほとんど
不要で、バランスを崩すようなこともありません。
また、高齢になるとまわしにくくなるドアノブがなく、使い勝手が向上します。
トイレリフォームでドアまでの予算は、厳しいかもしれませんが、
知らないまま工事を終わらせてしまうより、プラインニングの段階から
依頼する業社へ相談だけでもしてみましょう。

介護や補助金などの話がどうしてもバリアフリーには付いて回りますが、
今回のブログでは基礎知識として最低限覚えておいてほしいことを
まとめてみました。いかがでしたか。
快適トイレリフォームの一助になれば幸いです。

 

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