【3度目の福井⑥】福井県立恐竜博物館② ~本館常設展~ | カ素ブログ

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つづきです。

 

 

 

新館を見終えて本館に戻ってきました。

今回、先に新館を見たのはリニューアルによって本館の常設展示が増えており、そっちを見て回るのに時間がかかると思ったからです。

て事で、今回は変更・追加された展示を中心に見て行きました。

 

地下通路を通り…。

 

カマラサウルスの産状化石を眺め…。

 

階段を登るとティラノサウルスが…って、もうなんか前と違ってる!

 

2021年に訪れた時の写真。

 

リニューアル後の写真。ティラノを囲う壁を低くし細かな展示物が無くなった代わりに2体の全身骨格を左右に配置。ティラノの展示台座も以前より小さくなって周りの通路が広くなってます。

 

ティラノロボも最新の研究結果を受けて若干の変更が加えられています。

 

「キバ剥き出しではなく唇があった」という最近の研究から口がピッタリ閉じるように変更されています。

 

個人的に感じた事ですが、この変更によって以前よりも表情が豊かになったように思いました。

 

ほら、なんかカワイイし。

 

真顔もできる。

 

唇が付いた事でちょっと擬人化して見えるのかな?カッコいいのはそのままなんですけどね。

 

ティラノの全身骨格からロボの横に移動された「タルボサウルス・バタール」。ポーズも躍動感のあるものに変更されました。

 

大地を蹴って地面には爪痕が。芸コマ。

 

こちらもロボの横に移動された「サウロロフス・アングスティロストリス」。タルボサウルスと合わせてロボの親衛隊みたくなっててなんかカッコいい。

 

ここからはリニューアルで増設された展示を中心に。

 

「コエロフィシス・バウリ」全身骨格。北米に生息した初期の肉食恐竜です。

 

「プラテオサウルス・トロッシンゲンシス」。こちらも最初期の大型草食恐竜。

 

「モノニクス・オレクラヌス」。前肢の指(爪)が一本だけという突出した特徴を持ちます。

 

「スコミムス・テネレンシス」。今回のリニューアルのちょっとした目玉ですね。展示位置もティラノサウルスの隣です。

 

「ニジェールサウルス(頭骨)」「ディプロドクスの一種(頭骨)」。10mほどの小型の竜脚類であるニジェールサウルスと20~30mのディプロドクスの頭の大きさがあんまり変わらないのも面白い。

 

「ブラキオサウルス(幼体)」。元々ここにはブラキオサウルスの成体の全身骨格が展示されているので、成体と幼体揃った形になります。

 

「パキケファロサウルス・ワイオミンゲンシス(頭骨)」の左から幼体、亜成体、成体。当初はそれぞれ別の恐竜だと思われていたので、幼体と亜成体にはそれぞれに別の名称があります。

 

今回のリニューアルの大目玉「ブラキロフォサウルス・カナデンシス」のミイラ化石。通称「レオナルド」。米モンタナ州の博物館から10年限定で借りているとか。

 

最も保存状態の良い化石としてギネスにも登録されているそうで、成る程各所に皮膚のディテールが見られます。

 

これは真面目にスゴい…。

因みにモンタナの博物館に年間4万ドル支払ってるそうで、それもスゴい。

 

ここからは2階展示室。

 

2階展示室では最も大きい追加展示の「ティロサウルス」。元々モササウルスもあるので、科博地下2階と同様にモサとティロが揃ったワケです。

 

科博みたく2体並べてほしかったな、とか思ったりもして。

 

「プテロダウストロ・グイナズイ」。フラミンゴのように「濾過食」を行っていたとされる翼竜。そんなに大きくはないけど可愛くはなさそう。

 

2022年に新たな研究結果が発表され話題になった「フクイベナートル・パラドクサス」

 

獣脚類の中でも草食性の「テリジノサウルス類」の近縁種である事が解り、獣脚類の中にあって肉食性から草食性へと変化していく過程にあった恐竜ではないかと見られています。

 

こちらは追加展示の「モザイケラトプス・アズマイ」。角竜の最初期にあたる恐竜で、名前の由来はプシッタコサウルス科の特徴とネオケラトプス科の特徴を併せ持つことから来ています。

 

他にもまだ追加された展示物があるんですが数が多くて結局この日は全てを確認する事は出来ませんでした。その辺は次また行った時に補完したいところですね。

 

館内を練り歩いているうちに14時に。さすがに腹が減ってきたのでレストランでご飯休憩。

レストランもリニューアルされてかなり広くなってたので驚きました。リニューアル前のこの場所は特別展なんかをやってた所ですね。

 

レストラン内にも展示がありこっちが気になって仕方ない。という事で私はディメトロドンの前のテーブルでご飯しました。

 

ディメトロドンを見ながら食べるソースカツ丼。大変美味しかったです。

 

レストランで休憩(半ばぐったり)して少し元気が出たので再び館内を徘徊。

 

「ダイノラボ」に展示されているティラノサウルスの「ブラックビューティー」。かなり間近で見られるのでけっこう好きな場所です。

 

真下から見上げられるのもポイント高い。

 

リニューアル前に1階のティラノロボの回りにあった展示がダイノラボに移動してました。

 

とは言え一部の展示物だけだったので、他のは収蔵庫入りしたのでしょうか?

 

という事で、私としては2021年ぶりの「福井県立恐竜博物館」でしたが、リニューアルして初めて見るモノも多かったですし、前回見た展示物にも新しい発見があったりで非常に楽しかったです。休憩からさらに2時間ほど見て回って結局6時間ほど館内にいました。過去最長。

 

帰りの時間もあるのでホントにガチで名残惜しいですが帰路につきます。

 

今回も素晴らしかったです。福井県立恐竜博物館。

この記事を書いてる時点でそろそろ3ヶ月近く経ちますが、もう行きたくなってます。