またまたまた恐竜博2023&企画展 | カ素ブログ

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お出掛けレポート中心。科博多め。気が向いたらオモチャのレビュー。

 

「恐竜図鑑展」のあと、またもや「恐竜博2023」へ。

この日は6月16日。上野の森美術館では「恐竜図鑑展」、科博では「恐竜博2023」とその筋の人間にはハシゴして然るべき状態だったワケです。

因みに恐竜博に関しては5月7日にも行ってるので都合三度目でした。

 

平日なので有休を取ったわけですが、あまり意味は無かったです。大混雑。

なんなら2回目のゴールデンウィークの時の方がまだゆったり見れました。

今展が終了する三日前という事で駆け込みで来てるヒトが多かったのかも知れないですね。

 

三度目という事でそれぞれの展示を反芻しつつじっくり見ていきます。

 

と思いきやヒトが多すぎて展示によってはなかなか近付けない状態。まぁ、時間はあるのでゆっくりと見ていきました。

 

 

 

ズールは何度見てもスゴイ。この体表の保存状態は大袈裟じゃなく奇跡だと言っていいと思います。

 

 

ズール対ゴルゴサウルスを囲む通路の壁の絵。スティラコサウルスかな?フリルに鳥とまっててカワイイ。

 

んでやっぱりココがね、サイコーです。正直今回の特別展はこれを見たいが為に脚を運んでると言っていいです。ホント最高過ぎる。

 

常設展示にしてほしい(ムリなのは分かってる)。

 

 

という事で私としては最後の「恐竜博2023」でした(最終日のチケットは取れなかった…)。科博の恐竜博は基本毎回見に行ってるんですが、3回行ったのは今展が初めてでしたね。

 

今展は今までの科博の恐竜博とはちょっと違う印象でした。これまでは博物館のイベントという部分もあって比較的専門性の高めな印象があったんですが、今回は夏休み期間にある恐竜イベントのような派手さもありつついつもの科博らしいマニアックさもあって、そのバランスが絶妙だった気がします。

ティラノサウルス2体並びのような派手な展示だけじゃなくズールやスキピオニクスのようなかなりヤバい実物化石の展示を持ってくる辺りは科博ならではな感じで、見所が多過ぎるくらいに多かった。今展は「またもう一度見たい」と思わせる特別展でした。故の三度目という事でした。ネットでの評判もなかなか良いようでしたしね。

次は大阪へ巡回するという事で、追っかけるかどうかちょっと考えてます。

 

 

 

 

 

 

 

恐竜図鑑展と恐竜博をハシゴしていい加減疲れてきたのでここでエネルギー補給。

久々に「くじらカフェ」のカレー食べました。おいしい。

 

さて、休憩もして再び行動開始。4月25日から始まった企画展「日本の哺乳類学の軌跡」も見ていきます。

 

今年は哺乳類研究の学術団体が日本に出来て100周年、シーボルト来日200周年だそうです。

今展は科博の収蔵標本から日本の哺乳類研究の歩みを紹介する企画展です。

 

まず初めに標本に添えてあるラベルの解説から。こういうところ科博っぽくて好き。

 

細かい説明は省きますが(←めんどくさくなっちゃってる)、個人的に良かったのが科博の前身である「帝室博物館」の標本が多く展示されていた事。この辺は萌えポイントでもあり今展のキモですね。

上のアジアゾウの骨格標本も帝室博物館のコレクションです。

 

世界三大珍獣の剥製。この3匹を世界三大珍獣に選んだのは「高島春雄」さんという日本の研究者です。因みに上野動物園ではこの世界三大珍獣が全て見れます。スゴくね?

 

このキリンの剥製も帝室博物館で展示されていた標本で、かつては上野動物園で飼育されていた個体。1900年初頭の話しですよ。上野動物園も含め歴史の重みハンパない。

 

他にも普段科博に展示されてない標本ばかりがたくさん。今回、筑波の研究施設からもかなりの数の標本が来てるようです。

 

因みに非常に個人的な事ですが、今年の筑波のオープンラボは抽選ハズレました…。

 

 

企画展の最後は哺乳類学の現在を紹介するコーナー。ここはちょっとオープンラボを彷彿とさせる展示になってて興奮します。

パネルに描かれた人物「川田伸一郎」氏が今回の企画展を監修なさったそうで、個人的にはオープンラボの時に色々解説して頂いた時の雰囲気も思い出されて面白かったです。

 

たくさん積まれたケースの中をよく見るとちゃんと本物の標本が入ってます。ニホンカモシカの骨だそうで、こういう展示方法もなんか科博ぽくてたまらんです。

 

200年前にシーボルトが日本の動植物をヨーロッパに紹介した事に端を発した日本の哺乳類学。その分類から始まった哺乳類研究は時代と共に多様化していきます。

ヒトの活動範囲が広がった事で生き物との関わり方も変化していき、ヒト社会と自然との共生、野生動物との共存方法を模索していく事が現在の哺乳類研究に於いては重要な課題のひとつになっているという事をこの企画展で知る事が出来ました。