国立科学博物館 特別展「恐竜博2023」 | カ素ブログ

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お出掛けレポート中心。科博多め。気が向いたらオモチャのレビュー。

 

少し前ですが、国立科学博物館で開催中の特別展「恐竜博2023」に行ってきました。

科博の特別展としては2019年以来4年ぶりの恐竜博()で、開催のアナウンス以来楽しみにしていました。

 

 

 

 

という事で気合いを入れて朝9時に入館予約。「化石ハンター展()」の時も9時予約しましたが、科博を朝イチ予約すると天気悪いのは何でだ?
 

 

 

今回の恐竜博のキャッチコピーは「今度の主役はトゲトゲだ!」。テーマは「攻・守」という事で、恐竜同士の捕食関係の中で守りを固めていく草食恐竜とそれに対抗していく肉食恐竜との攻防をメインにしています。

前回の「化石ハンター展」は純粋に恐竜や古生物を”学ぶ”雰囲気でしたが、今回はとにかく恐竜のカッコ良さに主眼を置いた感じ。オジサンの少年心もトキメキますってこんなん。

 

行ったのは3月24日(金)だったんですが、平日朝イチでもまあまあのヒトの多さ。さすが科博の特別展です。

 

入館後しばらくして、「9時15分から”お披露目会”開催」という館内アナウンスが。正直何だかよく分からないままヒトの流れについて行ってみると、この日は「スキピオニクス」の実物化石の追加展示がありそのお披露目会との事でした。そう言えば前日にSNSで追加展示の告知がされていたなぁと。

入館予約したのはその前だったのでこの日に当たったのは偶然でしたが、お披露目会の開催は当日会場での告知だったので突然のサプライズで驚きました。

 

お披露目会では展示ケースに幕が掛けられていて、それを外して化石が露になった瞬間はちょっとしたどよめきが起きました。科博の副館長でもある真鍋氏が直々に解説を行いましたが、その解説中の氏が非常に誇らしげだったのが印象的でしたね。

 

お披露目会は10分程の短い時間でしたが、科博の特別展でこんな経験は初めてだったので非常に興奮しました。偶然とはいえこの日のこの時間に予約してホントにラッキーでした。

 

そしてこれが「スキピオニクス」のホロタイプ化石。孵化して三週間未満の幼体化石で筋肉や内臓等の軟組織も保存されているというレア中のレア化石です。

発掘されたイタリアでは国宝級の扱いで国外での展示もこれが初だとか。よく貸してくれたよねホントに。

 

スキピオが長くなっちゃったのでココからはただただカッコいいと思う標本を並べて行きます。

上の「ヘスペロサウルス」に辿り着く前にもいろいろあるんですけどね。見に行ってください。

 

肩の剣が厳つくてカッコいい「アニマンタルクス」。防御のためなんでしょうが過剰防衛ではないかと。

 

「化石ハンター展」でも展示されていたタラちゃんこと「タラルルス」が特別展続投。アタマがちっちゃい。

 

この正面顔がカワイイんだよね。骨なんだけどね。

 

今回の目玉展示のひとつでもある「ズール・クルリヴァスタトル」の頭骨。実物です。

アンキロサウルス科の新種で、「ゴーストバスターズ」の門の神から名前が取られて、ちゃんと映画会社にも許可を取っての命名だそうです。

 

ひと際広い会場には…。

 

ズールの巨大な体骨格の化石が。ホントかなりデカい。

 

上の頭骨と同様こちらも実物化石です。体表のウロコやケラチン質なども残っているなど保存状態がかなり良いそうで、直に見ているとかなり生々しく感じられます。

 

「ズール vs ゴルゴサウルス」。いやもうただただカッコいい。

 

ズールの尻尾の棍棒はかなり強力で、脛を骨折したゴルゴサウルスの化石も見つかっているそうです。

 

「ゴルゴサウルス」の頭骨標本。実物です。これも惚れ惚れするほどカッコいいです。

 

科博の特別展では毎度の事と言ってもいいですが、今回もとにかく実物が多い。

 

 

ズールもかなり凄いんですが、個人的な興奮ポイントは完全にココでした。

 

ティラノサウルスの「タイソン」「スコッティ」の2体並び。こんなの興奮するに決まってる。

 

手前の「タイソン」は全身のほぼ60%が実物化石で、日本で初公開どころか一般公開自体が世界初というとんでもない標本です。

 

別のティラノサウルスに噛まれた跡も見られるホントに貴重な標本です。

 

もう一体のティラノサウルス「スコッティ」は2016年と2019年の特別展でも展示されていました。

 

 

 

 

科博の特別展ではお馴染みの顔となりつつあるスコッティさん。今回はライティングによる粋な演出もされてました。

 

イヤもう、この時は頭の中で「ジュラシックパーク」のテーマ曲が鳴り響いてましたよ。ココだけで130枚以上写真を撮ってました。1時間近くココから離れられませんでしたね。ホント大興奮。

 

大興奮状態を何とか押さえつけてようやく次のエリアへ。

スタイル抜群の「カルノタウルス」。何等身ですか?みたいな。異常に長い脚に対しての短すぎる腕のアンバランスさ。後ろには「フクイラプトル」もいます。

 

 

2020年に発見された「マイプ・マクロソラックス」というメガラプトル類の新種化石。こちらも実物化石で尚且つホロタイプという超絶貴重な標本です。

 

参考で展示されている全長約8mの「メガラプトル」。マイプはこれよりもひと回り大きく、メガラプトル類では最大級の大きさになると推定されています。

 

 

獣脚類の子孫とされる鳥類代表の「ドウドウ」で今特別展は締められます。

 

と思ったら更にその先に「ゴジラ」の頭骨が。今回の特別展はとにかく色々てんこ盛りが凄まじいです。

 

という事で特別展を存分に堪能してきました。

科博の特別展は基本的に実物化石が多めなんですが、今回は特に大型標本の実物が多くてホントこの特別展が開催されたこと自体が奇跡的なんじゃないかと思える程に興奮ポイントが多かったです。

ぐったりするぐらい堪能したんですが、また行くつもりでいます。こんな貴重な機会を一回で終わらすのは勿体ないですからね。

 

 

 

ひと休みしてからいつもの常設展も。当然今回は地球館の地下1階に真っ先に向かいます。

特別展のメインにもなっていたズールと同じ鎧竜類の仲間「スコロサウルス」。後ろにはヘスペロサウルスの近縁種「ステゴサウルス」も。こういう時はいつも以上にじっくり見てしまいますね。

 

で当然の如くティラノサウルスの「バッキー」さんも見てしまうワケです。まあここ来たら必ず見ちゃうんですけどね。

 

バッキーさんを見たら当然3階の「スタン」さんにもご挨拶しに行きます。

今、科博には特別展と常設展合わせて実に4体のティラノサウルスが展示されているワケです。奇跡。

 

ティラノサウルスの揃い踏みは2021年の「ティラノサウルス展()」でも見てはいますが、これを「科博で見る」という事の意義が個人的には大きかった。特にタイソン・スコッティの並びは感動しましたね。

これ、もし常設の2体も含めて4体並んでたら私は多分失禁してると思います。2体だったからセーフでした。

 

 

 

 

 

この時はまだ桜の咲いてる時期で上野公園も花見客で賑わってました。

3月4月は仕事が忙しくてなかなかブログを書く気力が湧かなかったんですよね。1ヶ月してようやく書けました。気分で書いてますからね。書けない時は書けません。

 

「恐竜博2023」はまた行くつもりでいるんですが、5月末から上野の森美術館でぜひ見たい展覧会があるのでその際にまた科博に行こうと思ってます。が、ホント言うともう今行きたいくらいです。どうしよ。