例年だとGWは多くのヒトが観光だの何だのに出掛けるワケですが、昨年一昨年は緊急事態宣言でイレギュラーな年でした。
2020年のGW頃
2021年のGW頃
そして今年は2年ぶりに緊急事態宣言の無いGW。
どこに行ってもヒトでいっぱいなのは分かり切った事なので基本的にはこの時期あまり出掛けないんですが(←オフシーズン派)、天気が良いとやっぱり家にいるのが勿体無くて散歩くらいは行っとこうかなと。
で、結果ヒトごみにウンザリして帰ってくるんですけどね。
こないだガンダムとジオングが撃ち合ってた所にはシン・ウルトラマンが立ってました。
でもやっぱり天気が良いと勿体無くて前日急に思い立って5月4日に静岡市清水区にある「東海大学海洋学部博物館」に行ってきました。
無性に電車に乗りたいのもあったんですけどね。通勤じゃない駅のホームに立つとワクワクします。
目的地の清水駅までは当然新幹線を使った方が早いんですが、今回は何となくずっと在来線で行ってみました。ずっと東海道本線で戸塚駅から熱海駅まで1時間強、熱海で乗り換えて清水駅までさらに1時間強。キツイかと思ったけどそうでもなかったです。案外平気だった。
熱海以北はJR東日本、以西はJR東海のエリアで、Suica等交通系ICカードでエリアをまたぐ事は出来ません(熱海以西はTOICAエリアですが、定期券のみエリアまたぎが可能)。
私はPASMOを使ってるんですが、この時は熱海での乗り換えにあまり時間が無かったので、そのまま静岡行きに乗車して清水駅の改札窓口でPASMOから清算してもらいました。
やはりそういう事での問い合わせが多いらしく、窓口の駅員さんも手慣れた感じで対応してくれました。
バスの乗り継ぎもあまり時間が無くて多少焦りもあったんですが、ステキな笑顔で迅速に対応してくれました。大変好印象。
以前にもこの事があって困惑した覚えがあり、今回熱海行きの車内でそれを思い出したので事無きを得ましたが、これが改善されるとかなり便利になると思うんですけどね。今後に期待です。
多少慌てたりもしましたが、当初の予定通り定刻に清水駅に到着。
ここから静鉄バスに乗り換えます。静鉄バスはPASMOが使えるんです。なんか不思議。
駅から博物館までは約30分ほど。電車は定刻通りスムーズに行きましたが、清水市内の道路は混んでたようでバスの運転手さんが「道路混雑で1時間は掛かります!」としきりにアナウンスしてました。
が、実際はそんなに遅れる事無く約6、7分押しで博物館に到着。運転手さんに随分脅かされたんで多少心配してましたが、まあそんなに遅れなくてよかったよかった。
約8年ぶりの「東海大学海洋学部博物館」。
”恐竜のはくぶつかん”の「自然史博物館」と”海のはくぶつかん”の「海洋科学博物館」で構成される、東海大学が社会教育活動の一環として運営する博物館です。
2014年のブログでは「自然史博物館」と「海洋科学博物館」を隣接する別々の博物館みたく思ってましたが、正確には「東海大学海洋学部博物館」という2館を合わせた名称があります。
8年ぶりかぁ、懐かしいなあ…。なんて思いながらバス停から博物館に向かうとチケット売り場に長く伸びる大行列が!ここでGWの洗礼を受ける事は予想していませんでした。
最近はどこの博物館、美術館も事前予約が多いです。ここは特にそれが無かったのでそれほど混まないのかな?という予測の元前日急に行く事を決めたんですが、完全に甘い予測でした。
少しは並ぶかなくらいには思ってましたが、まさかここで30分以上並ばされるとは…。
こういう時は事前のWEB予約や電子チケットだったらよかったなぁ、とちょっと思いますね。
大行列をクリアして何とかチケットを購入し、まずは自然史博物館へ。
親子連れが圧倒的に多かったので水族館は混んでるだろうという判断もありましたが、純粋にこっちが見たかったのもあります。
博物館横にあるケティオサウルスの模型。これ8年前に来た時に見た記憶が無いんですが、調べてみるとその時もあったようなんですよね。何で憶えてないんだろう?写真も撮って無かった。
館内の展示は8年前と大きくは変わってませんでした。それはそれで何か安心感。
そして「東海大学自然史博物館」と言えばこのなんとも雰囲気のある3階の展示室。
そうそう、これが見たかった。
この展示室の中央にそびえ立つディプロドクスの全身骨格。全長26mあります。
やっぱり博物館に竜脚類がいるといないとではこちらのテンションも違ってきますね。
ステゴサウルスやトリケラトプス等、お子様も知ってるおなじみの恐竜も。
大学の博物館て多少専門的な展示が多めな印象があるんですが、ここは変に専門的にならず親子連れでも楽しめるよう配慮されています。
親子連れが多いとどうしても”ティラノサウルス”と呼ばれがちな「タルボサウルス」。
まあ、ティラノサウルスの近縁種ではあるので、あながち間違いでも無いんですが。
この円弧を描く天井に三角形の窓と歴史を感じさせる壁の雰囲気がまるで巨大なクジラの体内にいるような、そしてその空間の中に静かに佇む恐竜たちというこの組み合わせが何というか、何とも言えない荘厳な気持ちになります。過去に訪れた博物館の中でも上位で好きな展示室です。
前回来た時はカメラがコンデジだったので、今回一眼レフで撮り直せたのも嬉しかったです。
下って2階の展示室へ。
中生代の海から哺乳類への進化を辿る展示がメインになっています。
「ケナガマンモス」の全身骨格標本。このポージングでの展示が特徴的で憶えていたんですが、どこの博物館だったかは忘れてました。ここでした。
「弱ったマンモスがツンドラの原野で倒れ込む姿」が再現されてます。そういえばそうだった。
1階は現代における「静岡県の自然」に関する展示。富士山に纏わる展示もあります、静岡ですから。
半ば思い付きで8年ぶりに訪れましたが、来てよかったです。
3階の展示室を久しぶりに見れたのが単純に楽しかったですね。
博物館としてはそれほど大きい方ではないので、じっくり見ても1時間ほどで回れます。それでも展示の内容はギッシリなので充実感もちゃんとあります。そこはさすが大学の博物館という感じです。
8年前↓
博物館公式↓
長くなるので、「海洋科学博物館」は次回のブログで。