6月半ばの久里浜港。京急久里浜駅からバスで10分ほどです。
そんな事より天気がサイコーです。
2017年ぶりに「鴨川シーワールド」に行くわけですが、今回は東京湾フェリーを使って千葉に渡ります。
前回は家から安房鴨川まで京急、横須賀線、総武線、外房線と私鉄&JRを乗り継いで4時間強かかりました。正直ちょっと大変でした。
久里浜港からフェリーを使うと家から鴨シーまで3時間半ほど。大幅な短縮とまではいきませんが、東京を経由しないので気分的にはショートカットが使える感覚です。
久里浜港から東京湾フェリーが出ている事を知ったのは正直かなり最近でした。
3月の北海道遠征がダメになりフェリーに乗る事が叶わなかったので、今回は東京湾フェリーに乗る事も目的のひとつでした。乗船前の高揚感ハンパ無いです。
通常乗船券は片道800円ですが、東京湾フェリーでは各種のセット券も販売しています。
今回は鴨シーに行きたいのでフェリー代と鴨シーまでの路線バス乗車賃、鴨シー入園料がセットになった「鴨川シーワールドらくらくチケット」の片道分を購入。正規料金より900円以上もお得になります。
往復券もありますが何となく列車も乗りたいので片道券にしました。あまり意味は無いです。
フェリーの乗船時間までその辺を何となくブラブラ。
とにかく天気最高。絶好の船旅日和と言えるでしょう。
現地で初めて気が付きましたが、以前訪れた「くりはま花の国」がけっこう近くに。
そう言えば花の国に行った時も京急久里浜駅から歩いて行ったのを思い出しました。そりゃ近いわ。
フェリーターミナルの軒下に作られたツバメの巣を眺めたりして。のんびりと乗船待ちです。
出航時間の20分前くらいに金谷港行きのフェリー「かなや丸」が入港。
のんびり気分がワクワク感に転換されます。
ターミナルから伸びるボーディングブリッジを歩いていく感じがまたワクワクします。
フェリーに乗れるワクワクと酔わないか心配のドキドキを抱えつつ乗船。
客室はややこじんまりした1階と広々として売店などもある2階にあります。せっかくなので広い2階へ。
滅多に乗らないフェリー。どこに落ち着いていいのか分からず取り敢えず着席して出航を待ちます。
乗り物酔いの薬を飲んではきましたが、なにせ酔いやすい体質なので不安ではあります。
しばらく客室で体調を見たのち、安全が確認できたので3階のデッキへ。すっごくきもちー。
この日は天気がいい上に波も非常に穏やか。フェリー自体もそれほどスピードが出ないので、なんとものんびりした時間を過ごせました。
久里浜港から約40分で千葉県の金谷港に到着。正直もう少し乗ってたかったくらい快適でした。
て事で「金谷港フェリーターミナル」に到着。ターミナル内をもう少し見たかったのですが、鴨シー行きのバスがすでに待っていたので「わくわくチケット」でそそくさと乗車。
鴨シーまでの乗車時間は約1時間。房総半島をガッツリ横断します。若干の山越えがあったりもして、ここでも酔わないか心配しながらバスに乗ってます。
て事で約4年ぶりに「鴨川シーワールド」を再訪。フェリーの”のんびり感”でゆっくり来た感覚があるんですが、時間的には前回の列車乗り継ぎよりもやや短縮程度です。30分くらいです。
鴨シーと言えば正面に広がる太平洋。前回は天気が微妙でしたが、今回は超が付く最高です。
前回マリンシアターが改装中だったため入れなかった「エコアクアローム」。河川から海までの水槽を再現しそこに生きる生き物を紹介するコーナーです。
清流を再現した流れのある水槽は海を模した水槽と生き物の動きが微妙に異なるのが見ていて面白いところです。
コーナーの先に行くにつれて水槽は海の生物層へ。
海には不思議な生きものがいっぱいです。
かわいいネコザメ。
かわいいフグ。
水槽の中で輝くように泳ぐ「アルビノホシエイ」。美しくてしばらく見入ってしまいました。
エコアクアロームを過ぎるとそのままベルーガのいる「マリンシアター」に出ます。
私が行った翌年の3月にリニューアルオープンしたマリンシアター。
前回会えなかった鴨シーのベルーガと4年越しに出会えました。翌年来ればよかったんだね。
マリンシアターを一旦抜けて次のエリアの「トロピカルアイランド」へ。この解放感が素晴らしい。
浜から沖合に続く南太平洋の海岸を再現した水槽。今まで見てきた水族館の中でも個人的ランキングの上位に位置する水槽です。ホントいいココ。
その理由のひとつでもあるウミガメの赤ちゃん。理屈じゃなくとにかくカワイイです。
ウミガメの保護活動にも注力している鴨シー。前回来た時もかわいいウミガメを見れましたが、今回もまた見る事ができたのが非常に嬉しかったです。
時間的にはちょうど正午。シャチのパフォーマンスまでまだ時間があるので一旦屋外へ。
日差しが暑いけど海風が涼しくて気持ちいい。
シャチのパフォーマンスプール付近を歩いていると開いてる扉の向こうにシャチが…。
日本で初めて飼育されたシャチのFRP複製標本です。いやデカいて。
これ前からあったのかな?前回は気付かなかったけど。扉閉めてたのかな?
再び外に出るとセイウチが濃厚な絡みを見せ付けてきました。ガン見してやりました。
ふたたび園内をフラフラ。
時刻は13時。2回目のシャチパフォーマンスが始まるのでオーシャンスタジアムで待機。
前回も思いましたが、シャチたちとトレーナーの方たちがとにかく仲良し。パフォーマンスのためのコミュニケーションと言うよりはお家で飼ってるペットと遊んでるような雰囲気を醸してて見てて癒されます。
そんなこんなでパフォーマンスがスタート。パフォーマンスは相変わらずの迫力でした。
そして鴨シー名物の客席への豪快な水かけ。相変わらず容赦ないです。
そのあとまたちょっとフラフラしてたら今度はマリンシアターでのベルーガパフォーマンスがスタート。
こちらは前回見れなかったのでもちろん見ます。
ベルーガは知能が高く”音”に対する認識力も非常に高い生き物です。
司会のスタッフの方が言う簡単な単語を鳴き声で真似て発音したのにはちょっと驚きました。
そしてここでもトレーナーの方との仲の良さをアピール。シャチよりも表情が分かりやすいので非常にかわいい。まあシャチもかわいいんだけどね。
現在はベルーガの出産準備のためベルーガパフォーマンスは休止中です。ベルーガの赤ちゃん、見てみたいなあ。
という事で今回も鴨シーを満喫しました。かなり歩いて正直クタクタになりイルカショーまで見る余力は無くなってしまいましたが、それでも充分満足感がありました。やっぱり来てよかった。
帰ります。行きはフェリーのお得なチケットの関係で金谷港から路線バスを使いましたが、帰りはシャトルバスで安房鴨川駅へ。
ただ単に内房線に乗りたいだけです。ホントただ何となく。
金谷港の最寄り駅になる浜金谷駅まで何となく1時間かかります。そりゃウトウトしますって。
JR浜金谷駅に到着。ここから金谷港フェリー乗り場まで徒歩6分ほどです。
徒歩6分ほどですが、途中お寿司屋さんに寄り道したりして30分以上かけてフェリー乗り場に到着。
時刻は午後6時。綺麗な夕暮れの空を眺めながらフェリーを待ちます。
夕暮れを見てまったりしているとフェリーが入港してきました。
フェリーに乗る前後ののんびりした感じもまたいい。
18時25分、金谷港を出港。
金谷港からは富士山が見えるんです。夕暮れの中に霞む富士山。絵のようで非常に美しい。
程よい疲労感と充足感に包まれながら千葉県を去ります。またフェリーで行きたいです千葉。
午後7時。そろそろ久里浜港に到着します。帰りももう少し乗ってたいなと思いました。
7時20分頃、久里浜港フェリーターミナルに到着。金谷港からの40分、ずーっと空がキレイでした最高でした。
東京湾フェリーの旅、非常に良かったです。あの”のんびり感”は船旅独特の雰囲気だなと感じました。
今まではどうしても列車メインの旅でしたが、行先のよっては航路という選択肢があればそれを利用するのも全然ありだなという発見ができましたね。
去年今年と断念した北海道までのフェリー旅もいつかは実現させたいものです。