国立科学博物館 特別展「大哺乳類展2」 | カ素ブログ

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お出掛けレポート中心。科博多め。気が向いたらオモチャのレビュー。

久々の科博、4ヶ月ぶりです。今年初です。

 

特別展「大哺乳類展2 -みんなの生き残り作戦-」を見に行ってきました。

 

でまあ天下の科博様の特別展ですから混んでます。分かってます大丈夫です。

 

最初からいきなりアフリカゾウの全身骨格。

 

アフリカゾウの上に展示されているのはシロナガスクジラの下顎です。

下顎だけで6mあるそうです。デカすぎてなんだかもう意味不明。

 

サブタイトルに「生き残り作戦」とあるように、哺乳類があらゆる環境下で生き残るために獲得した特徴的な移動運動(ロコモーション)がメインテーマの特別展です。

 

動物によって異なる歩法(走り方)の違いと骨格の違いが紹介されています。かなり分かりやすいです。

骨格もなんとなく可愛いカバ。でも走ると早い。

 

歩法の紹介展示なんですが、個人的に気になったのがシロサイの肋骨。骨盤のギリまでビッシリと肋骨が来てる。これだと身体を横方向に曲げるのはあんまり出来なそうだけど、どうなんだろ?

 

 

ここまでとにかくホネだらけ。原生動物のホネって実はそれほどじっくりと見た事無いかもなあと改めて思いました。通常博物館では剥製の展示が多いのかな。断言はしませんが。そんな気がします。

 

なんてこと考えつつ次のコーナーに行くと大量の剥製出現。全部こっち向いてる!

 

 

大小さまざまな動物の剥製が一方向に向けて展示されてます。壮観です。

科博と言えば「ヨシモトコレクション」。今回も大活躍です。ありがとうヨシモっちゃん。

2014年11月の企画展「ヨシモトコレクションの世界」の記事

 

 

 

動物大行進の最後尾にとんでもなくデカいのがいますが、その手前にも気になるアイツが…。

 

ミナミゾウアザラシの剥製。おそらく地球館が出来る前の科博で常設展示されていた剥製です。

2016年の特別展以来の再会。元気そうでなにより。

 

混みあっております科博。

 

動物大行進の後方にも何らかの動物大集合スペースが。

 

上野動物園でも見れるコビトカバ。カワイイ。

 

その後ろにはシカ関係の群れ。角の形状の違いを見るだけでもなかなか面白い。

 

そして頭上にはさっきから気になってしょうがなかったマッコウクジラの原寸大模型。デカいね。

 

模型かと思ったら反対側の半身には実物の全身骨格が仕込まれていてビックリ。デカすぎて画角に収まらない。

 

シャチが好きなんですが、シャチの骨格も好き。肋骨の角ばった感じが好き。

 

他にも鯨類の骨格標本が多数。環境や食性による種類ごとの変化を一度に見れるのは非常に分かりやすくて面白いです。

 

コビトカバの骨格。骨格もカワイイ。

 

展示点数500を超える今回の特別展、このコーナーだけでもボリューム満点でお腹いっぱいです。

 

でもまだまだコースメニューが終わりません。

 

食性によって異なる様々な動物の顎と歯の展示です。カバの上顎(右)と下顎(左)、なんか厳つい。

頭骨をこういうかたちで展示するのもあまり見ないので新鮮です。てか見た事無い。

 

可愛いコビトカバの頭骨もこの展示方だと若干厳つめ。

 

謎の動物「パカ」と「パカラナ」。調べてないので未だ謎のまま。
 

前衛芸術のようなキリンとアカボウクジラとスナメリの胃袋3点盛り。

 

 

同種の生物が似たような生活環境下に生きていても食性の違いで微妙に進化の方向性を変えていく。

動物園や水族館でも学ぶ事はありますが、骨格や標本などでより生物学的な目線で生物多様性を見る事が出来るのも博物館のいいところだと思います。

 

昨年8月に鎌倉の由比ケ浜に漂着したシロナガスクジラの頭骨。ニュースにもなってました。

生命の星・地球博物館と新江ノ島水族館と協議して研究しているそうで、その三者協力体制がなんか萌えます。アベンジャーズ的な?

 

最近のニュースでもちょくちょく取り上げられる海の汚染問題。こういった特別展を見るのは環境問題を見直す機会でもあると感じました。

 

特別展を見終えて常設展示へ。

 

常設展の剥製数点は特別展に出張しているため抜けた所に案内板が。そうじゃないかな、と思って見に来たらそうだったので一人でニヤニヤしてます。新館3階。

 

でまあお決まりで日本館へ行くと中央ホールが春仕様に。

 

プロジェクターで春っぽい動画を投影してます。これもまたいい。

 

3月末の上野の桜。今はもう散っちゃってるかな?

昨年はリピーターズパスでヒマがあれば科博に行ってましたが、なんか違うなあと。

有難みが薄れると言うか、ヒマだから行く所じゃないだろ。という事でパスの更新はしませんでした。

今年は貴重な展示品を見れる有難みを感じながら大事に科博に行こうと思います。

 

 

科博特別展「大哺乳類展2」公式HP

https://mammal-2.jp/