上野でございます。
そしてやっぱり科博でございます。日本館正面の柱が春仕様に。
今回は特別展「人体-神秘への挑戦-」を見てきました。
レオナルド・ダ・ビンチの解剖手稿やヴェサリウスのファブリカなど、人体研究の歴史から始まり最新技術による体内の精細な画像など人体研究の歩みを知る事が出来ます。
様々な動物の内臓標本に加え人間の内臓標本も展示されています。人体標本に関しては見たくないヒトの目に触れないような展示方式になっているという気配り。個人的にはそれ必要か?とも思いますが。
という事で基本的には撮影NGです。
展示の後半に現れるディスコみたいな部屋。各臓器間で様々な指示がやり取りされているという“メッセージ物質”の最新研究を視覚化した展示です。ここだけは撮影OK。
“モノ”の展示に加えて企画の“テーマ”を視覚化した展示というのはこれからの博物館の新しい方向性のように思いました。関係者でも何でもないのに偉そうな講釈するのがオジサンの特徴ね。
他にも18世紀のワックスモデルや貴重なキンストレーキの展示もありなかなか面白かったです。
「特別展 人体-神秘への挑戦-」公式HP
科博の特別展は毎回展示のボリュームがあって見応えがあるんですが、最近感じるのが会場の狭さ。
特別展の内容にもよりますが、基本的に混雑必至の科博特別展。展示のボリュームと入場者数に対して会場のキャパが釣り合ってないかな?と思う事が増えてきました。科博の混雑問題、難しい問題です。
まあ私がただ単に混むの嫌いなだけなんですが。もう少しじっくり展示が見れると嬉しいなと。
最近の科博は週末夜も開館してるので、その時間帯を狙うか可能なら平日か。難しい問題です。
とは言え大好きな科博。また来ます。
で今回は久々に東京国立博物館にも行ってみました。2016年1月以来のトーハクです。
5つの博物館と資料館から成るトーハク。以前来た時に全てをくまなく見て回ろうとして脚が変な事になった経験から今回は展示よりも建物メインに見て行きます。でまあ最初は本館から。
本館と言えば大階段ですが、その前の入口もなかなかの雰囲気。さすがは日本最古の博物館。
そう言えばここをじっくり見た事無かった。すごくいい。
お馴染みの大階段、先日もドラマに出てました。何度見ても圧倒されます。
建物メインなので展示は控えめに見て回りました。
以前は時期が合わなくて見た事がなかった本館裏の庭園。この時は本館のテラスが解放されていてそこから庭園に出れるようになってました。庭園は見た事が無かったのであとでじっくり見に行きます。
1、2階それぞれのラウンジにある黒電話。なんとも言えない雰囲気を醸してます。
サクッと本館展示を回ってから庭園へ。こんな所あったっけ?と思いましたが、春と秋限定で開放してるそうです。なるほど見た事なかったワケだ。
庭園の見事な桜。上野公園の方は花見客でごった返してましたが、トーハク内にもあちこちに桜が咲いててこちらはゆったり鑑賞できます。もう断然こっちがサイコー。
庭園中央の池の対岸へ。ここにこんな景色があったなんて、、、という感じ。いいなぁココ。
庭園を回って本館と平成館の間から正面広場へ。本館の建物を改めてじっくり見てみると外壁の装飾がなかなか面白い。和洋折衷の「帝冠様式」建築、独特な雰囲気があります。
瓦屋根の鬼瓦を望遠で狙ってみる。カッコいい。
前回、表慶館は閉館していて見れませんでしたが今回はここで特別展開催中。
久々に表慶館を見れるのが嬉しいです。
ここのドーム天井も好き。複数の柱に支えられた円筒形の吹き抜けの頂点に来るドームがネオルネッサンス様式の科博とはまた違う荘厳さがあります。天窓?がグリーンというのもまた何か雰囲気ある。
只今表慶館では特別展「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝-」を開催中。
正直、特別展よりも表慶館そのものに目が行ってしまいます。ここの2階に登ったの初めて。
はーカッコいい。ネオルネッサンスの科博や帝冠様式の本館もいいんですが、ネオバロックもイイ。
で、ここの階段と初対面。ナニこの雰囲気醸しまくりな階段、異世界感ハンパ無い。
この弧を描いて行く感じがたまらなくエレガンス。曲線の中に直線が調和しているバランス。
表慶館は中央吹き抜けのドームと南北両端にもドームを持つ建物で、この両端の階段上部もドーム天井になっています。以前来た時はこの階段まで見る事が出来なかったのでこのドーム天井も初見です。
ライティングも良い。ただの“階段”では無く、“見せる階段”としての演出が見られます。
そもそも表慶館は美術館だそうで、館全体を美術品として見せているようにも感じます。
今回、初めて表慶館の2階と階段を見る事が出来て感無量。本館よりも滞在時間長かった。
何となくまだ食い足りない感で館外へ。そういえば正面入口前の2頭のライオン、阿吽になってる。
表慶館の屋根部分を望遠で。ライムグリーンのドームが美しいです。
よく見るとここにもライオンが。今回初めてここにもライオンがいる事を知りました。
ネットで色々調べてみましたが、これに関しての情報が見当たらない。何故にライオンなのか?
本館と表慶館を見て回った時点でなんだかもう疲れてきてます。まだ東洋館も平成館も法隆寺宝物館もあるんですが、取り敢えず東洋館だけでも見て行こうかと。それから考えようかと。
建物としては近代的な造りなんですが、東洋館はこのやや薄暗い照明がいい感じで好きです。
2016年の時のブログにもこの壺上げてます。カッコいいのでもう一度上げておきます。
「東京国立博物館」公式HP
やっぱり疲れちゃったので平成館と法隆寺宝物館はまた今度で。トーハク、ボリュームあり過ぎ。
上野はちょくちょく来るのでトーハクもいつでも来れるかなと。まあ上野に来る理由はほぼ科博ですが。
帰りにちょっと上野公園の桜並木を覗きに行ってみましたが、もうヒトだらけで入口からそれ以上進めませんでした。精神的に。上野駅の改札もすごかった。改札通るのに行列出来てるし。疲れた。