音で彩る。。。後編 @ PWE Partical Smasher | 小さなギター屋さんBlog

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代沢の丘の上の静かな町の
とっても小さなギター屋さんの
ありきたりな日常と独り言のブログです。

 

 

そういえば初めて

 

 

テッドの工房を訪ねた時の話、

 

 

彼はギターも完全ハンドメイドなのですが、

 

 

アンプラボの隣に併設された

 

 

ギター工場の塗装ブースに

 

 

リンダ・マンツアーのアコギが

 

 

ずらっと5〜6本並んでいるので、

 

 

びっくりした私が、

 

 

どうしたのこんなに。。。修理?

 

 

テッド曰く「ちがうよ」

 

 

テッド「リンダは塗装が嫌いなんだ、

 

 

だから僕に依頼して来るんだ」

 

 

私「え!!!本当に!!!!絶句」

 

 

いや〜事実は小説よりも奇なりと申しますが、

 

 

まさにそんな瞬間でした(笑)

 

 

 

 

気を取り直して、

 

 

昨日の続きなのですが、

 

 

このアンプのもう一つの特徴に

 

 

Deceleratorという

 

 

謎のつまみが後ろに付いているのですが、

 

 

これが私のリクエストで彼が設計した回路で、

 

 

可能な限り音質を変えずに

 

 

出力だけを下げるつまみなのです。

 

 

 

 

つまり私のリクエストした、

 

 

大音量でなくてもバイト感のあるサウンドが

 

 

可能になっています。

 

 

 

 

そして、アクティブの

 

 

チューブバッファーの

 

 

センドリターンは

 

 

あくまでもアンプドライブにこだわる

 

 

ミュージシャンの為に

 

 

これも彼の独自の回路になっています。

 

 

 

 

欲を言うと、

 

 

個人的にはインピーダンスセレクターでなく、

 

 

インディヴィズジュアルアウトですと

 

 

余計な接点が少なくて好みなのですが、

 

 

このアンプのサイズと

 

 

パーツのレイアウトの関係で

 

 

セレクタースイッチとなりました。

 

 

 

 

そんな風に出来上がった

 

 

このアンプを日本で発売する準備の最中

 

 

例のPSE問題が急に湧き起こりました。

 

 

結果、正式にはアメリカ、カナダ、

 

 

ヨーロッパでしか発売されなかった、

 

 

とてもコストパフォーマンスの高いアンプ

 

 

それが「パーティクル・スマッシャー」でした。

 

 

 

 

p.s.

今日のオススメの一枚は

毎年この季節になると何故か?聴きたくなる

Martin Newellの

「グレーテスト・リヴィング・イングリッシュマン」

このアルバムはマーティン・ニューエルのファンでもある

アンディー・パートリッジの

プロデュースが話題になりましたが、

マーティンの個性の際立ちと、

アンディーのエッセンスが

とってもマッチした快作です!

 

 

p.s.2

もう12月なので

ちょっとづつ今年を振り返ってみます。

そういえば以前ブログにも書きましたが、

みなさま「華氏119」見ましたか!?

当選するつもりがなくて当選してしまった

トランプ政権の危うさや、

アメリカのとある自治体の水道の民営化で

市民が汚水を飲まされていた事実や、

トランプが仕事が増えると言って、

結局生活が何一つ変わってなくて

生活に苦しむ労働者。

そして何よりも共和党の資金源になっている

全米ライフル協会が民主党の首脳部ともズブズブで

いままで誰もそれに背けなかったのに

それに反旗をひるがえす

若い世代のかすかな光だったり。

アメリカのとても恐ろしい実態と

光が見えると同時に

日本がそれよりも悪い

光の無い状況である事、

そして、さらにアメリカの悲劇が

日本で繰り返されそうになっている事を

とても身近に感じることができる映画です。

「無関心」こそが、もっとも恐ろしい事なのです。