令和5年度の一般会計の予算が成立しました。ニュースでも過去最大114兆円!!という取り上げ方をしているので、見た方も多いのではないでしょうか。

 

ただ、その中身まではよく知らないという方も多いと思いますので、ざっくりとその内訳を見てみましょう。

 

一般会計内訳(財務省HPより)                 単位(億円)

費目 令和4年度 令和5年度 伸び率
社 会 保 障 関 係 費 362,735 368,889 1.7
国 債 費 243,393 252,503 3.7
地 方 交 付 税 交 付 金 等 158,825 163,992 3.3
防 衛 関 係 費 53,687 101,686 89.4
公 共 事 業 関 係 費 60,574 60,600 0
文 教 及 び 科 学 振 興 53,901 54,158 0.5
新型コロナウイルス感染症及び 原油価格・物価高騰対策予備費 50,000 40,000 △ 20.0
食 料 安 定 供 給 関 係 費 12,699 12,654 △ 0.4
エ ネ ル ギ ー 対 策 費 8,756 8,540 △ 2.5
経 済 協 力 費 5,105 5,114 0.2
中 小 企 業 対 策 費 1,713 1,704 △ 0.5
恩 給 関 係 費 1,221 970 △ 20.6
そ の 他 の 事 項 経 費 58,354 58,004 △ 0.6
ウクライナ情勢経済緊急対応予 備費 - 10,000 -
予 備 費 5,000 5,000  
合計 1,075,964 1,143,812 6.3

 

細かく見るのは大変ですので、2つに絞ってみてみましょう。

  • 金額が大きいものを見る
  • 変化が大きいものを見る
 
一般会計で一番大きいのは年金、医療、子育て、介護などの社会保障関係です。ちょっと前までは毎年1兆円増えると言われていましたが、財務省の努力の成果なのか6000億円程度にまで圧縮されてしまっています。
 
そして今年の目玉はなんといっても防衛予算でしょう。対前年比89.4%の増加となっています。どこからそんな金を持ってくるのか?ですが、これはほとんどが外国為替資金特別会計(通称、外為特会)からのようです。
 
外為特会というのは、政府が為替介入したときに手元に残ったドルを管理している会計です。2023年3月末で1.25兆ドル(1ドル=131円で163.7兆円)あります。

 

公表はされていませんが、ほとんどがアメリカ国債で運用されていると言われていて、金利が毎年1~2兆円入るので、元本と合わせて3兆円くらい切り崩していくことで防衛予算を調達するようです。ちなみに年金を運用しているGPIFの残高が189兆円ですので、年金に匹敵するお金がそっと置いてあるということになります。あるところにはあるんですね。

 

この会計はコツコツ税金をため込んだのではなく、日銀が通貨発行してドルに換えたものですので、まさに金を刷って使うという典型です。

 

あと、エネルギー問題や食料自給率問題が叫ばれているのに、関連予算が削減されていたりします。この表だけでも色々読み取れるのでじっくり眺めてみてください。