開幕から苦しむ各チームの主砲
昨日(7月25日)発売の「週刊ベースボール」の、元パ・リーグ記録部長を歴任され、現在はプロ野球アナリストの千葉功さんが執筆されている「記録の手帳」のコーナーで「開幕から苦しむ各チームの主砲 四番打者受難の11年シーズン」という記事を読みました。
今シーズン、各チームの四番バッターたちが苦しんでいるという内容の記事で、4月12日の開幕から7月18日までの期間、ずっとチームの四番に座り続けているのは横浜ベイスターズの村田修一選手しかいないということでした。
他の11球団は何らかの事情(故障や打撃の不振)があって、開幕時とは違う選手が四番バッターになっていたり、4月12日時点の四番バッターではない選手が何試合か代役を務めています。
広島東洋カープは新外国人のトレーシー選手が開幕時点では四番を務めていましたが、故障のため途中から栗原健太選手が四番の座にすわっていますが、四番バッターとして一番求められているホームランの本数が7月28日の時点でわずかに2本しか打てていません。
73試合を経過して、四番バッターに3本しかホームランが出ていないことになります。
これは「異常事態」です!
僕らファンからしてみれば、「0-3で負けている9回裏、2アウト満塁の場面で逆転サヨナラ満塁ホームランを打ってくれるのが四番バッター」だと思っている人が多数派だと思うのですが、現状のカープではこれが期待できません。
満塁からランナーを1人か2人ホームへ迎え入れるのは四番バッターでなくてもできる仕事ですが、サヨナラ満塁ホームランとなると、これは四番バッターの一番の働き場所であり、一番の見せ場となりますが、今のカープには限りなく実現の可能性がゼロに近いのを嘆かずにはいられません。
栗原健太選手は数年前から飛距離が落ちてきていると聞きます。「四番は栗原」というこだわりを捨てて、早急に四番を任せられるバッターを育てるか、補強しなければならないということは言うまでもないでしょう。
僕は地元広商出身の岩本貴裕選手に四番の座にすわってくれることを祈っているのですが、現在の首脳陣からはその岩本選手を四番バッターに育てるという気概のようなものが感じられません。
今のチーム構成を見ても、少なくとも岩本選手をチームの中軸バッターに成長させなければならないと思うのに、現在の首脳陣は彼を継続的に起用しません。
僕は、岩本選手が四番バッターになるための「修行」のためだったら、今シーズン負けが続いてもかまわないとまで思っているのです。
チームが負けることで、「自分が打たないとチームは勝てない」と岩本選手に思わせることが、彼が四番バッターとして育つための大きな財産になると思うからです。
四番バッターはエースピッチャーと同様にチームの勝敗の全てを背負う人でなければなりません。
「応急処置」的に外国人に頼るのではなく、自前で四番バッターを育てる――カープの首脳陣にはそのことを期待したいと思います。
「ネズミ(ホームラン)を捕まえられない(を打てない)ネコ(四番バッター)」に用はないのです。