井生崇光選手
昨日(7月15日)、広島東洋カープはナゴヤドームで行われたドラゴンズ戦で6-0で見事に勝利を収めました。
このゲームで先制ホームランを含む3打数3安打の大活躍をしたのが、カープ入団13年目の苦労人、井生崇光(いおう たかみつ)選手でした。
彼は福岡県の、俳優の高倉健さんや近鉄・オリックスで監督を歴任された故仰木彬さんの母校としても有名な東筑高校を卒業して1998年のドラフト2位でカープに入団してきました。
ジャイアンツの高橋由伸選手に顔が似ているということで注目をされましたが、なかなか一軍に定着することができず、どちらかというとこれまではファームが活躍の場になってしまっていました。
しかし、今シーズン、カープは廣瀬純選手が故障、代わってスタメンに起用された選手もなかなか結果を残せない中で、井生選手がスタメンに抜擢されました。
彼は、ファームにいる間、腐ることなく懸命に練習に打ち込んできたそうです。
ファームにいる、彼よりも何歳も選手たちも、彼が懸命に練習に打ち込む姿を見て、「先輩の井生さんがあんなに頑張っているのに、僕たちも一生懸命練習しなければ」という思いを胸に練習に打ち込むようになっているそうです。
そして、井生選手は若い選手に対しても積極的にアドバイスを送ったりして、若い選手たちの「良き相談相手」になっているとのことでした。
そうした「やさしさ」が井生選手の一軍での活躍を遅らせてしまったという意見も確かにありますが、僕はこういう選手が若い選手のそばにいてくれることで「頑張ればいつかは良い結果が得られるんだ」という、若い、高校卒の選手をファームで鍛えあげるという広島東洋カープ球団の選手育成の考え方に非常に良い影響を与えていると思っています。
広島という地をフランチャイズにしているカープは、「チームは家族だ」という考え方で、選手・球団・ファンが一つになって選手を育ててきた伝統があります。
不遇な時も腐らず、ひたむきに野球に取り組んできた井生選手が一軍で結果を残すことができたこと――カープが勝ったことよりも井生選手が活躍したことのほうが
うれしかった昨日の夜でした。