民主党野田佳彦新代表による党人事について
8月29日、代表選挙で当選した民主党・野田佳彦新代表がさっそく「党人事」に着手しました。
やっぱりこの人事で注目すべきは党No.2に当たる新幹事長に小沢一郎さんと入魂(じっこん)の仲である輿石東さんを起用したことです。
「小沢グループに対する配慮」というのが表向きな理由かもしれませんが、輿石東さんを執行部に取り込んでおくことで「これで小沢グループに対して『ポストを渡した(貸しを作った)』という既成事実を残しておきたかった」という狙いがあるのかもしれません。
そして、輿石さんの「強い要望」があって新幹事長代理に樽床伸二さんが起用されました。
「小沢グループ」に近い輿石さんと樽床さんが党のサイフ管理をする……樽床さんが代表選挙直前に出馬を取り止めたことと、今回の幹事長代理就任には「何かつながるものがあるのかな?」と僕は睨んでいます。
そして、同じく今回の代表選挙に立候補した野田佳彦新代表の「盟友」、前原誠司さんを新政務調査会長(政調会長)に起用、そして、「政府の意思決定をする際に、政調会長の了承を原則とする」という、驚くような大きな権限を与えたのです。
ということは、「最終的な政府の方針は前原さんが『YES』と言った場合にのみ決定する」という意味になるんだとしたら、内閣総理大臣は野田さんですが、最終的な政府の方針の意思決定を行うのは前原さん、「二人三脚」のような形で今後の政権運営をしていくという思惑を含んでいるように僕には思えてなりません。
この野田・前原のタッグ、近隣諸国との軋轢を生む可能性を孕んでいそうで、外交問題で「大きな失態がなければ良いがなぁ」と僕は危惧しています。
他党との窓口・調整役の新国会対策委員長(国対委員長)には鳩山グループの平野博文さんが起用されました。
ここにも、鳩山グループにも「ポストを渡した(貸しを作った)」という野田さんの思惑が見え隠れします。
代表選挙が終わったら「ノーサイド」ということを必死で示そうとした野田新代表、今回の代表選挙では自分たちが推した候補者があまりにも頼りなかったために負けたけれど、「このままで終わってたまるか!」と息巻いているであろう小沢グループとの「主導権争い」はまだまだ続くように僕は思います。
日本の国益と日本国民のことを第一に考えることができる人であれば、僕は誰が内閣総理大臣になってもかまわないと思っています。
一刻も早く、東日本大震災に被災された人々をはじめとした日本の国民みんなが「ああ、この人に日本の国を任せておけば大丈夫や!」というふうに思える人が出てきてほしいものです。