特別展 昭和レトロと郵便展~切手少年がいた時代~ | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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手紙、書いていますか?

日本では「郵便の父」と呼ばれている前島密(まえじまひそか)という人物により、明治初期頃に郵便の仕組みが築きあげられ、郵便事業が開始された。それにより離れて暮らす家族や大切な人と連絡が取れるようになった。

そして今や、連絡方法は手紙のみにとどまらず、電話やメール、ブログ、SNSといったものでその日やその瞬間の出来事を瞬時に知り、情報交換やその人が元気であることを確認することが出来るようになった。だが、文化がどれだけの進歩を遂げようとも、「手紙」ならではの時間差が心地良く、それには人の思いや情緒が含まれ、そして「手紙」ならではの温かさというものは確実に存在するのだ。

近しい人ほど伝えたいことは山ほどあるはずなのに、なかなか大切なことほど照れくさくて言えなかったりするもの。「手紙」は、渡す相手をひたすらに思い、敬い、親しみ、労い、手紙ならではの素直な気持ちが込められる。一筆一筆に心を込めて書いた手紙は、たとえ簡単なものでも、また相手がどんな存在でも、それは紛れもなく世界にたった1通だけの「ラブレター」になる。

大手町にある通信総合博物館(ていぱーく)では、特別展「昭和レトロと郵便展~切手少年がいた時代~」が開催中。前島密の生い立ちから郵便の父と呼ばれるようになった経緯や功績などを知ることが出来、会場には当時の切手販売機なども展示してある。郵便の歴史を知った後で、久しく会っていない旧友や恩師、大切な人へ手紙を書くと、また違った思いで手紙を通じ相手と向き合えるはずである。












(C)逓信総合博物館 ていぱーく

特別展「昭和レトロと郵便展~切手少年がいた時代~」 http://www.teipark.jp/event/event.html#2