東京国際映画祭 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・






1985年に第一回の東京国際映画祭が行われてから、今年で24回目になる。東京国際映画祭(TIFF)は、日本でただ一つの国際映画製作者連盟公認の映画祭で、日本の映画産業と文化振興において大きな足跡を残している。世界に2600あまりある国際映画祭の中でトップクラスの地位にあり、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと並んで世界四大国際映画祭の一つとなっている。TIFFには、ここでしか見られない国内外の優秀作品が登場する。「東京サクラグランプリ」はこうした作品に与えられる賞である。

第24回のオープニング作品である、ジャッキー・チェン主演の「1911」は特に推薦したい作品だ。ジャッキー・チェンも、ファンたちに会うために来日する予定である。「1911」は近代の中国を新しい道へと進めた辛亥革命の物語である。1911年に起こった辛亥革命から今年でちょうど100年になる。この作品は、ジャッキー・チェンが10年をかけて構想し、総額30億円をかけた、歴史をテーマとした超大作であり、彼の100番目の作品でもある。ジャッキー自身は、自分を犠牲にする英雄は大きな災難が起こったときに現れるものなので、自分は英雄を望まないと言う。日本は現在災難に直面しており、彼は自分の作品が日本の人たちに勇気と力を与えられればと願っている。「1911」は、11月8日から日本全国で公開される。


今年の映画祭では、映画人の視点から作られた次の三つのプログラムが上映される。「JUZO
AGAIN」は、日本の映画界を代表する名監督、伊丹十三の作品を上映するもので、彼の名前「十三」と同じ没後13年の今年、彼の多くの功績を回顧しようというものである。今も色あせることのないこれらの作品を楽しみたい。10月22日22時からオールナイト上映。「未来のアニメーション」は、山本浩二を初めとする著名アニメーション監督の作品を上映する。10月28日22時からオールナイト上映。「映画の出来は弾丸(タマ)の数と火薬(バクハ)の量」は、1970年代に日本映画界に大きな衝撃を与えた二つのアクション映画を上映する。10月29日23時からオールナイト上映。三つのプログラムの会場は、六本木ヒルズのTOHOシネマズ、スクリーン5である。興味のあるみなさんは、くれぐれも見逃さないように。













(C)2011 Tokyo International Film Festival

第24回東京国際映画祭 http://2011.tiff-jp.net/ja/ (日、英)