コスプレフェスティバル開催 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

6月12日に、東京のとしまえんに大勢の若者が集まった。彼らはみな不思議な服装で、まるでアニメの中から飛び出してきたようである。そう、ここで日本最大のコスプレのお祭り、「Cure Cosplay Festival」が行われたのである。今年はすでに3回目の開催だ。このコスプレフェスティバルに参加した人々の中には、熱狂の度合いも様々なアニメファンたちもいれば、プロのモデルや声優もおり、みなアニメやゲームのキャラクターに扮して集まってきている。テレビや映画のスクリーンではありえない光景が、コスプレイヤーたちによってここに実現したのである。


イベント当日は、としまえんのあちこちで、有名なアニメやゲームのキャラクターたちを見ることができた。「ストリートファイター」の春麗、「美少女戦士セーラームーン」の5人の戦士たち、「無双」シリーズの豪傑たち、「機動戦士ガンダム」の美男美女たち、「涼宮ハルヒの憂鬱」のSOS団……たくさんのキャラクターたちが、ここではいくつもの異なるバージョンで登場し、その中には驚くほど力の入ったコスプレも少なくない。


毎回のコスプレフェスティバルにはそれぞれテーマイベントがあり、今年のテーマは「キングオブファイターズ」である。「キングオブファイターズ」(中国では「格闘之王」、香港では「拳皇」)は人気の格闘ゲームシリーズで、中国においては、90年代のゲームセンターの代名詞と言えるほどであった。数十名のキャラクターのイメージは、ゲームファンにとっては一生忘れられないものだろう。中でも最も有名な二人は、両膝の間が赤いベルトで結ばれた、赤い髪の八神庵と、炎のように激しく舞うように動くセクシーな女忍者、不知火舞であろう。会場ではこの二人だけでなく、男性主人公、草薙京を含むたくさんのキャラクターが、舞台の上にコスプレ形式で再び登場し、たくさんの観衆はそのすばらしさに目をみはった。


だが、さすがにファンは目が鋭い。彼らは一目見ただけで不知火舞と草薙京の扮装をしているのが、有名な声優の小清水亜美と杉田智和であることに気がついた。これは一体どういうことなのだろうか?実は「キングオブファイターズ」が今年のテーマイベントに選ばれたのは、同名のアメリカ映画がまもなく上映されるので、このコスプレフェスティバルで盛り上げようということなのである。男女の主人公の日本語吹き替えをするのが、この二人の声優なのだ。映画のストーリーはゲームの内容をほとんど忠実に再現しており、不知火舞を演じるのは中国系女優のマギー・Qである。映画は7月2日からお台場で上映される。

(C) Cure Cosplay Festival実行委員会

Cure Cosplay Festival Vol.3のブログ http://ja.curecos.com/curefes/201106/