日本一周EVプロジェクト | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

大阪出身で現在は東京に住むフリーライターの中村朗夫さん(36歳)が今年、大阪の中小企業が製造した電気自動車(EV)で全国各地の都市を探訪しながら、日本一周の旅に挑戦する。この計画は1年かかる予定で、行程は約9000キロメートルになる。「日本一周あっぱれEVプロジェクト」と名付けられたこの計画では、4月5日に大阪府守口市を出発し、本州の太平洋側を北海道まで北上し、その後、日本海側を南下して九州、四国を通り、年末に大阪の大牟田に戻る。中村さんの乗るEV車は特別に改良されたもので、2個の鉛の電池を積み、1回6時間の充電で80キロ走ることができ、1日の行程は50キロになる予定である。


去年の3月に金融危機の影響を受け、経営が悪化した四つの金属加工工場が、街の経済を発展させようと共同開発し、半年をかけてEV車を完成した。このEV車の最大の特徴は、牛車を模倣した日本風のデザインである。朱色の漆で塗装し、ドアは扇子のように開閉する。全長2.5メートル、幅1.15メートル、高さ1.6メートルで、軽自動車よりさらに小さい3人乗りの三輪車だ。リチウム電池を使っており、一般の家庭用電源で1時間半充電すると40キロ走ることができ、最高時速は40キロである。


2003年から2004年にかけて、徒歩で日本一周9024キロの旅を果たした中村さんは、去年の4月、守口市の中小企業の心意気に感銘を受け、EV車で日本を巡って各地の地域活性化を促すことを思いつき、今年発売されるEV車の第1号を100万円で購入した。計画の運営基金は車体の広告から得る。この広告は、中村さんに50万円を提供する大牟田観光協会によるもので、旧三井三池炭鉱を世界遺産に登録し、大牟田を観光都市にすることを目的としている。観光協会は車体にデザインする写真を選んだが、この写真の大蛇は3年前にハワイのイベントに参加したもので、満月は「月が出た」で始まる炭坑節をイメージしており、協会が大蛇山を全国に売り出す決心を表現している。中村さんは日本を元気付けるために、全国各地の中小企業や商店街の人々が都市の振興のために努力している姿をツイッターやテレビ番組で伝えていく予定である。

(C)Yodogawa Co.,LTD

株式会社淀川製作所 http://www.yodogawa-ss.com/