うっかりして食べないように! | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

科学技術の夢が、Appleの技術者の手にかかると美しい蝶へと羽化する。iPhone4もそうした夢の一つとして、今人々の手のひらで軽やかに舞い続けている。新しい世代のiPhoneのデザインは、古典的であると同時に前衛的だ。エッジが以前よりくっきりとして、鋭角と曲面の組み合わせによって豊満で張りのある形になり、まるで雨で化粧を洗い流して素顔になったようなイメージだ。だが、科学技術の先端とも言える冷たい金属のデザインに見慣れてしまうと、それをちょっと変えてみたい気分にもさせられる。


日本のStrapyaNext社の新製品を見たら、時代のメタリックな感触に麻痺した人々は目をこするに違いない。日本で新しい携帯「ファッション」ブームが沸き起こる中で、チョコレートケーキや、卵焼きや、寿司などの本物そっくりでおいしそうな食べ物の模型がiPhoneのケースになると誰が想像できただろうか!近眼である猫たちがこの寿司に出遭ったら、おいしそうな色によだれを流すのではないだろうか?


StrapyaNext社が発売するiPhone4専用の携帯ケースには、「まぐろとエビ」「ウニとイクラ」 の2種類がある。1月中に発売される予定で、価格は3990円である。ケースは本体のエッジの段状の部分に結合し、高分子合成材料で作られているので、ある程度の耐磨耗、耐油、耐酸などの性能を持つ。デザイン性を考慮してカメラ用の開口を設けていないので、撮影時にはケースを外さなければならない。食品模型は多くの場合手作りなので、少しずつ異なる箇所があり、世界中を探してもまったく同じものはない。


この他、卵焼き、焼きそば、弁当 などの食品を模したケースもあり、これらはカメラ用の開口があるので、ケースを付けたまま撮影が可能だ。料理は「色、香、味、形」が重要だが、食品模型は「形、色、芸術性、機能性」が重視される。色彩の組み合わせに工夫が凝らされた手のひらのグルメ世界も、なかなか味わい深い。料理が最もおいしいのは鍋から出されて60秒以内と言われるが、食品模型のケースは永遠に新鮮な瞬間を保つことができる。携帯保護ケースだけでなく、果物、スプーン、パンなどの形のストラップもあり、本物そっくりの食べ物を手のひらや腰につけるのが、今密かに流行している。将来、我々が回転寿司店の寿司を見たときに、もしかして携帯ショップだろうかと疑う日が来るかもしれない。

(C)2011 StrapyaNext

携帯グッズのストラップヤ http://www.strapya.com/