「カードのターミネーター」登場 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

ショッピングの大好きな私たちの最近の悩みは、カードの量の多さだ。それぞれのショップに会員カードや割引カードや優待券があって、カードが財布に入らなくなってしまう、必要なカードがすぐに探し出せない、カードを紛失してしまうといったことが起きるのだ。このように、カードの管理は非常に煩わしいものだ。ビジネスシーンでも似たような問題がある。多くの人と接していると、名刺がすぐになくなる、膨大な名刺の管理に多くの時間を取られるようになる、もしくはそれを怠ると名刺がどこに行ったか分からなってしまう。


中国ですらこうなのに、よりカードが普及した日本における「カードの災難」は恐怖と言えるほどだ。しかし幸いなことに、技術の進歩によって、こうした問題の解決方法は既に見つかっている。中国でチャージ式の交通カードを使ったことがある人なら、このカードでは「挿入」ではなく「接触」によってカード内の情報を読み取っていることをご存知だろう。実は、この便利で安全な技術は、2002年にソニーが開発した「FeliCa」という技術で、日本では多くの携帯電話に「FeliCa」のチップが取り付けられている。カードで支払ったり、切符を買って電車に乗ったり、ATMでお金を下ろしたりする時、携帯電話を端末に軽く近づけるだけで処理することができる。こんな携帯電話があるのだから、あの山のような名刺や会員カードを処理する方法ももちろんあるわけである。


今年の秋、株式会社セントリックスが小さくて便利な新製品を発売した。この縦横3.5センチ、厚み1センチの小さな物体は、「ともタッチ」と名付けられたが、筆者は「カードのターミネーター」という名前で呼びたい。なぜなら、このカードの主要な用途は二つあり、一つは「名刺を消滅させること」、もう一つは「割引カード、優待券を消滅させること」だからである。


ユーザーは事前に自分の名刺情報を「ともタッチ」に入力し、名刺交換が必要な時には、「ともタッチ」を相手の携帯電話にかざせば、電子名刺が瞬間的に相手の携帯に入ってしまう。ショップでも、顧客が携帯電話に「ともタッチ」をかざせば、電子優待券が発行されたことになる。もう名刺入れにもカード入れにもきれいさっぱりさよならできるのだ!1台の携帯電話にストラップのような「カードのターミネーター」を加えれば、安心して出かけられる。

小さなボタン電池一つで「ともタッチ」は約700回使用できるので、とても経済的だ。日本では、携帯電話に飾り付けをした「デコった」ものが流行っており、まもなく若者たちが携帯電話に「デコった」「ともタッチ」を取り付けた姿を多く目にするかもしれない。

写真提供:株式会社セントリックス

「ともタッチ」 http://tomotouch.jp/pc_main/index.html