No.0384 Free Soul 。閉塞した、こんな時代には。せめて輝くような眩しい音楽でも。 | 『アデュー・ロマンティーク』~恋とか、音楽とか、映画とか、アートとか、LIFEとか~

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僕が過去と現在、ロマンティークと感じた(これから感じることも)恋や音楽、映画、アートのいろいろなことを書いていきます。

こんにちは。僕のブログ【アデュー・ロマンティーク】へ、ようこそ。

 

コロナ、コロナ、コロナかぁ。これはあくまでも僕の主観だけれど。日本中が「もうええ加減にしてくれ。うんざりしてるんや」と言いたいのは、もはやコロナウィルスに対してというよりも、国の対応や施策に対してだと思っている(違う意見もあるとは思うけれどうーん)。ほんとうにこの国はどんな時も「何か」に対して気遣い(それは間違っても一般の国民に対してではない)、「何か」に対して畏れ、常にいろいろな「何か」を忖度しているため、出される結論は常に本来の問題から乖離していく。その「何か」とはもちろん、「金」と「権力」であり、それに付随して物事を悪い方にしか進まなくしているのは、「根拠のない楽観論」とそれによる「後手後手の対策」、「自分都合」と(自分たちが一般国民よりも偉いという)「特権意識」である。オリンピックの開催に拘っているのもそういうことだろう。

 

ついでに言えば。全員ではないにしても、現場ではない(自分が偉いと思っている)医療関係者やその場に応じて主張をコロコロ変えるマスコミと、結局は(自分が偉いと思い始めている)コメンテーターも同じだと思っていて、正直に言えば、吐き気がするほど気持ちが悪い(言葉が汚いぞーおーっ!)。

 

じゃぁ、他の国はどうなのかというと、ニュースでしか知ることができないので実感としては分からないけど、少なくとも日本とは比較にならないような地獄を見てきている国は、その経験則が活かされているので対応に躊躇はなく、決定は早いし、少なくとも国のトップは国民に理解を求め、国民に協力してもらうための、未来を見据えた「言葉」を持っている(ような気はする)。それだけでも随分、違うのかな。5/11から5月末まで緊急事態宣言を伸ばし、挙句の果ては、延長して10日しか経過していない段階ですでにさらに延長する方向であることを示唆すること自体、もうぎりぎりのところで頑張っている国民のやる気を失くさせるだけだし、国の対策がことごとく誤っていたと露呈しているようなものだと思う(そして緊急事態宣言を発令したにも関わらず感染者数が減らないのは、国民の自覚が足りないからだとでも言いたげな感じだ)。国民が一体感を持てないことの原因は、国の方針や施策の明確な説明と、国民の気持ちに寄り添った呼び掛けがないことにあると、何故、気付かないんだろうか。取りあえずは。明確な説明はもちろんのこと、ちゃんと話すことすらできない国の中枢の人たちはまず「都合の悪いことはすべて誤魔化す会話術」などではなく、「人の心を掴む話し方講座」くらいは(自分のお金で)最低限、受講しておくべきだと思うなぶー

 

そういうことで。僕自身も知らず知らずの内にストレスが溜まってきていることを感じ始めているので(もともと、家に籠って本を読んだり、音楽を聴くというような生活に慣れているのでストレスは溜まらないと思ってたのに)、コロナ禍の現状に対する考えを少しだけ吐き出させてもらった。ぶーふぅ~。

 

じゃぁ、コロナの話はこれでおしまい。音楽の話をイヒ

 

90年代に。DJであり、プロデューサーでもある橋本徹がレコード会社別にコンパイルしたコンピレーションCDシリーズ「Free Soul」。そのCDシリーズは60~80年代の音楽をレア・グルーヴとして拾い集めた音楽集でありながら、単なる音楽ジャンルを超えて「音楽の聴き方」、或いは「音楽との関わり方」を通して提案された、ひとつのライフスタイルであった。

 

少なくとも音楽は、(漫画家の根本敬や音楽評論家の湯浅学、デザイナーの船橋英雄が主宰した「幻の名盤解放同盟」の言葉を借りるなら)古い新しい、有名無名に関わらず「すべての音盤は平等にターンテーブル上で再生表現される権利を持つ」のだと。そして、例えそれが「誰も振り向かなかった」ような古い音楽であったてしても、その音楽自体がもともと持っている魅力と時代とのタイミングさえ合えば、その音楽は再生され、もしかすると最先端の音楽として聴く人の心を響かせることができるということを、カッコよく教えてくれたのであった。

 

「Free Soul」。それは高揚感があって。愛に溢れ、希望に満ちた眩しい音楽であるということ。そしてさらには。思わず身体が揺れるようなGroovyな音楽や、胸がキュンとするようなロマンティックな音楽が多いことも付け加えておきたいもぐもぐ

 

あれから約25年。個人的には、レアグルーヴの流れの中で1度、再生された、その魅力的な音楽は、2021年の今日、もう1度、再生され、さらなる新しい音楽として再び聴かれるべきだと思いつつ。

 

閉塞した、こんな時代には。

せめて輝くような眩しい音楽でも。

さぁ、『More Music , More Life !』。

 

ドキドキバッファロー・スプリングフィールドのメンバーであり、スーパー・グループ、CS&Nのひとりでもあった、スティーヴン・スティルス【Stephen Stills】の70年のファースト・ソロ・アルバムから。

音譜オープニングに相応しい、輝くような眩しい音楽『Love The One You're With』を。

 
ドキドキビートルズ・ライクなモッズ・バンド、The JAM解散後にポール・ウェラーが結成したスタイル・カウンシル【The Style Council】の84年のファースト・アルバム『Cafe Bleu』から。
音譜アルバムから、めちゃくちゃスタイリッシュなキラー・チューン『My Ever Changing Moods』を。

 

ドキドキアメリカの幼児向け教育番組「School House Rock」の中の、算数を歌で学ぶコーナー『Multiplication Rock』のオリジナル・サウンド・トラック(1973年リリース)から。

音譜デ・ラ・ソウルの元ネタ。ボブ・ドロー【Bob Dorough】の楽し過ぎる名曲『Three Is A Magic Number 』。

 
ドキドキリューベン・ウィルソン【Reuben Wilson】の、75年のソウル・ジャズ名盤『Got To Get Your Own 』から。
音譜キラキラしたオルガンの音色が魅力的な『Stoned Out Of My Mind』はシャイライツのカヴァー。

 
ドキドキジャクソン5に便乗したかのようなファミリー・グループ、ジャクソン・シスターズの76年の傑作アルバムから。

 

音譜Free Soulの超人気曲であり、爆発的なアゲアゲ感が魅力の、奇跡の曲『Miracles』。

 
ドキドキ数々のファンキー・ナンバーで人気が高いKC AND THE SUNSHINE BANDの、『That's The Way(I Like It)』を含む75年のアルバムから。
音譜曲は『Ain't Nothin' Wrong』。

 
ドキドキ爽やかでフォーキーなグループのイメージが強いAMERICAの72年のセカンド・アルバム『Homecoming』から。
音譜とってもGroovyなアコースティック・ソング『Ventura Highway』。これは名曲だと思うな。

 
ドキドキオーストラリアのメロウ・ソウルなグループ、スカイライト【Skylight】の74年のアルバム『Skyhigh』。
音譜アルバムからの曲は『Get It Happening』。

 
ドキドキこれも人気のアルバム。アイク&ティナ・ターナーのバックバンド、アイケッツのメンバーでもあったグロリア・スコット【Gloris Scott】の唯一のアルバム『What Am I Gonna Do』(1974)。雑なカヴァーだけど好きだな、この感じにやり
音譜曲は『That's What You Say』。

 
ドキドキ盲目のシンガー、ホセ・フェリシアーノ【Jose Feliciano】の74年のアルバム『And The Feeling’s Good』。

音譜スティーヴィー・ワンダーの名曲『Golden Lady』をカヴァーした名曲。

 
ドキドキ黒人音楽の聖地「Chess Records」の専属のコーラス隊で活躍したバーバラ・アクリン【Barbara Acklin】の69年のアルバム『Seven Days Of Night』から。

 

音譜緩やかなGrooveが心地いい、Free Soul的名曲『Am I The Same Girl』。

 

ドキドキ偉大なるレーベル「INVICTUS」から73年にリリースされた歌姫フリーダ・ペイン【Freda Payne】のゴージャスなアルバム『Reaching Out』。

音譜曲は圧倒的な歌力が宿っている『We've Gotta Find A Way Back To』。

 
ドキドキ橋本徹的には最も愛着があると思われるアルバムの内の1枚。オデッセイ【ODYSSEY】の、73年にモータウンからリリースされた『Odyssey』から。

音譜Free Soulを語るときに絶対に外せない曲『Battened Ships』。

 
ドキドキボブ・ディランの歴史的傑作『ライク・ア・ローリング・ストーン』の録音現場にたまたま居合わせ、飛び入りでオルガン奏者として参加し、世界的に注目を浴びた後にブラッド・スウェット&ティアーズを結成したアル・クーパー【Al Kooper】の73年のソロ・アルバム『赤心の歌』【Naked Songs】。
 
音譜そのアルバムからの曲。僕の大好きな『Jolie』で今回の記事を締め括ろう。

 

そう。人生において。

過去、音楽によって救われたことが何度もあったことを、僕は今、何となく想い還しているうーん

 

それでは、また。アデュー・ロマンティークニコ