ロマンティークNo.0207 今夜も。フレンチ・ポップ・キュイジーヌ、再び。 | 『アデュー・ロマンティーク』~恋とか、音楽とか、映画とか、アートとか、LIFEとか~

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僕が過去と現在、ロマンティークと感じた(これから感じることも)恋や音楽、映画、アートのいろいろなことを書いていきます。

再びボンジュール。僕のブログ【adieu Romantique】へ、ようこそ。

まずは、今回の台風の上陸に伴い、何らかのご被害に遭われた方、そして不安な夜を過ごされた方に心よりお見舞い申しあげます。ほんとうに、これは他人事じゃない、ということ。すべての人が肝に銘じておかなければならないことだと思います。

それでは本題へ。今回のテーマもフレンチ・ポップ・キュイジーヌにしたのは、前回のときに、たくさんの素材を仕入れていたので、もう一度、フレンチ・ポップのフルコースをご提供できるかな、と思ったから。

フレンチ・ポップが続くことになって、皆さんは少し「耳もたれ」してきているかも、ですが。今回のフレンチ・ポップ・キュイジーヌはきっちりと基本を抑えながらも、前回よりもさらにバラエティ豊かに、小気味良く出していくので、気分をリセットして『フレンチ・ポップ・キュイジーヌ、再び』。
さぁ、心ゆくまで、ゆっくりと召し上がれ。

■さて前菜は、フランス・ギャルの通算6枚目のアルバム『FG』(1966)のカヴァーと、その中の曲を。ジーンズを履いたギャルのポートレイトがとても可愛い。
音譜セルジュ・ゲンスブールによる『アニーとボンボン』【Les Sucettes】。ゲンスブールの、明らかに悪趣味な遊びである、「アニーはおしゃぶり棒が好き~彼女が舐めるとアニスの味がする」という歌詞を当時、19歳だったフランス・ギャルは意味を分からずに笑顔で歌っていた。そういった状況で撮られた、このミュージック・クリップも見れば見るほど、相当、ヤバい。結果的にこの歌を境にしてギャルのアイドルとしての人気は急降下していくことになるのであった。

音譜約15年の時を経て。『アニーとボンボン』神話はリオの『バナナ・スピリット』によって甦る。但し。フランス・ギャルとは異なり、セクシュアルなメタファーを自覚した上で、楽しみながら歌っているようだが。

音譜1965年。当時、絶大な人気があったシルヴィ・バルタンが初来日したときに撮られた、レナウンのCM「ワンサカ娘」を。小林亜星の曲を踊りながら日本語で歌っている。あぁー、とってもチャーミングだな。

音譜さぁ、最初から少し脱線気味なので、ちゃんと本筋へ。ピエール・バシュレの、1987年の曲『Vingt Ans』。80年代独特の打ち込みのイントロに導かれてバシュレの男っぽい世界が歌われていく。

音譜フランソワーズ・アルディのアルバム『私生活』【Et Si Je M’En Vais Avant Toi】から、フォーキーなタイトル曲を。

音譜ジェーン・バーキンの1975年のアルバム『Lolita Go Home』から、ディスコ・ファンクなタイトル曲を。

音譜1986年にデビューし、瞬く間にフレンチ・ポップの女王の座に就いたミレーヌ・ファルメールのデビュー・アルバム『Cendres De Lune』から『Libertine』を。ミュージック・クリップはエロティシズムや暴力が映画的に表現された、10分を超える超大作だ。

音譜日本でヒットしたアラン・シャンフォーの『ボンジュールお目、目さん』を。タイトルはなんだかよく分からないけど、曲はシティ・ポップ風でいい感じ。

音譜ロック・ユニット、リタ・ミツコのセカンド・アルバム『The No Comprendo』(共同プロデュースはデヴィッド・ボウイのアルバム・プロデュースでも有名なトニー・ヴィスコンティ)のアルバム・カヴァーと、このアルバムから『C’est Comme Ca 』。そして、このPVは、ファッション写真家のジャン=バプティスト・モンディーノがディレクションして制作された。因みに彼女たちはジャン=リュック・ゴダールの『右側に気をつけろ』に出演もしている。


音譜『墓に唾をかけろ』(1946)や『日々の泡〈もともと伊東守男の訳では「うたかたの日々」だった〉』(1947)などの小説を書き、「人生で大切なことは、美しい女の子との恋愛と、デューク・エリントンの音楽だけだ。その他のものは消えちまえばいい」という言葉を残したボリス・ヴィアンの代表曲『私はスノッブ』【J’suis Snob】。

音譜彗星のように現れ、瞬く間にスターになったクリストフ・マエのデビュー・アルバムから『Mad Paradis』。

音譜カナダのケベック生まれのベアトリスのソロ・ユニット、クール・ドゥ・ピラート。そのデビュー・アルバムから『Comme Des Enfants』を。

音譜男臭いSSW、Guillaume Grandの、なのにダメダメな男の歌『Toi Et Moi』を。声、歌い方、曲、すべてが魅力的だ。

音譜Pauline Crozeの、可愛いくてセクシーなアルバム・カヴァーと、その中からの曲『Mise A Nu』。


音譜フランスのラッパー、Abd Al Malilの性急な曲『Gibraltar』。

音譜フランスには数多くの移民たちが暮らしている。そしてその移民たちが出してくる音楽もまた、フランス・ポップのひとつなのだ。アラブ系のリフ・コーエンのデビュー・アルバムのカヴァーと、とても美しく、しかも可愛いらしさも併せ持った、ガーリーな魅力が爆発する『J’aime』を。


音譜同じくアラブ系のラシッド・タハの『Ecoute Moi Camarade』。実に不思議な、しかし、とても魅力的な曲だと思うな。

音譜セルジュ・ゲンスブール meets レゲエのアルバム『フライ・トゥ・ジャマイカ』(1979)から『Aux Armes Et Caetera』を。フランス国家『ラ・マルセイエーズ』をレゲエにアレンジしたことで問題作に。バックはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのコーラス隊、アイ・スリーズと、スライ&ロビーが中心になった本格的なジャマイカ仕様で録音された。

音譜最後はセルジュ・ゲンスブールとブリジット・バルドー版の『ジュテーム・モア・ノン・プリュ』。1967年にゲンスブールがバルドーのために書き録音はしたものの、内容がエロ過ぎてバルドーは当時の旦那さんの怒りを買うことを恐れ、発売させなかったため、ふたりの関係も終わってしまった。そして1969年にこの曲をジェーン・バーキンと再録した。バルドーは1986年にようやくオリジナル版の発売を許可したたため、ようやく陽の目を見ることとなった。
さまざまなドラマを生んだ、曰く付きの曲だが、なんのかんの言っても、名曲だと思うなイヒ


今回はフレンチ・ポップという括りにしたので、王道のシャンソンは前回のダミアだけで、エディット・ピアフも出していないし。僕の大好きなイエ・イエも、過去に何度も紹介してきたので最低限にした。

どちらかと言えば今回は。70年代から現在までの、フレンチ・ポップを中心にした(アラブ風味も取り混ぜた)ヌーヴェル・キュイジーヌといったところか。

前回に書いたけれど、フランスの音楽って全体的にリズムに弱いのかな、と思うし、それが苦手だという人も多いことも知っている。けれど、その不器用な感じと、やっぱりシャンソン直系のメロディ。そして何と言っても、フランス語という言葉が持っているロマンティークな響きが最高に魅力的な音楽なんだと思っている。

それでは、また。【Adieu Romantique】ニコ

 

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