ロマンティークNo.0154 『音楽にしびれて』。マイ・フェイヴァリットの見つけ方。 | 『アデュー・ロマンティーク』~恋とか、音楽とか、映画とか、アートとか、LIFEとか~

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僕が過去と現在、ロマンティークと感じた(これから感じることも)恋や音楽、映画、アートのいろいろなことを書いていきます。

こんにちは。僕のブログ【アデュー・ロマンティーク】へ、ようこそ。

 

先日、夜遅くまで飲んだ後、乗せてもらったタクシーのドライバーの方と話した内容を書いてみることにするね。

 

そのドライバーの方は30代後半くらいの男性で、地肌が見えるほどの短髪に黒縁のメガネをかけていて、まぁ、(僕の感覚が普通であれば)外見上はイケてる部類に入るのかなと思ったところから会話が始まった。最初はごく普通の話。そこから徐々に音楽の話に流れ始めたのだが、そのドライバーの方は日本のJ-POPの、TVにもよく出ている女性シンガーソングライターを(名前は伏せておくね)、もう20年くらい追っかけているらしく、他の音楽にはまったく興味はなくって、その女性シンガーソングライターの音楽だけを、ずっと一筋に聴いてきたのだと、話していた。LIVEがあると、少し無理しても遠方にも遠征するということだったが、そういう話をしている内にそのドライバーの話が熱を帯びてきて、彼女の歌のどこがどう好きだとかディテールに入り始めたので、その女性シンガーソングライターにも、その歌にもまったく興味がない僕は、うまいやり方で(どんな方法を使ったのか、まるで覚えていないけれど)、話の腰を折って、まったく違う話にシフトした、というような話だ。

 

僕的には。その女性シンガーソングライターの音楽をどうこうとは一切、何も思わないし、僕自身がムキになって(僕は)「こんな音楽が好きだ」とか、「こっちの音楽を聴くべきだ」とか、そのドライバーの話にマウンティングしてやろうか、という気もまったく、なかった。

 

反対に。世の中には星の数ほど音楽があって、しかも、ほとんどの音楽を簡単に聴くことができる今の音楽環境の中で、たったひとつのマイ・フェイヴァリットを見つけ出し、他の音楽をまったく聴くことなく、たったひとりの女性シンガーソングライターの歌だけを20年も聴き続けられることが、僕にはまったく理解できなくて、逆にそういった心を動かす、ブレないエネルギーのようなものが、いったいどこから生まれてくるのか、好奇心を持った訳である。その女性シンガーソングライターのことが大好きなのか。ほんとうにそのシンガーソングライターの音楽が好き過ぎるのか。その両方なのか。それとも、どこかで芽生えた忠誠心なのか、好きになったことへの責任からなのだろうか。まったく分からないのである。だがしかし。日本の音楽の、ある大きな側面は、そういった人たちの一途な想いによってある程度、成り立っていることも事実なのである。

 

まぁ、いいや。分からないことを、いくら考えても分からないし、例え、分かったとしても、そのことで僕の考えが変わることもないのだから。


それでは。そのタクシードライバーが「20年」と言ったことを受けて、ここ20年間ぐらいの間の(その期間にあまり拘っていないが)、日本のロック&ポップスの中で僕自身が見つけて以来、ずーっと聴いているマイ・フェイヴァリット・ミュージックを、できるだけ幅広く紹介するので、皆さんのマイ・フェイヴァリットのリストにひとつでも加わればいいなと思っている。

 

■まずは。1989年にデビューした、ゆらゆら帝国。ひじょうにディープなサイケデリック・サウンドでありながらPOPでもあるというバンド。中心である坂本慎太郎は時折、灰野敬二を思わせる。バンド名もそうだが、アルバム・タイトルの付け方も、例えば『ゆらゆら帝国で考え中』だとか、『ミーのカー』とか、『ゆらゆら帝国のしびれ』、『ゆらゆら帝国のめまい』など、どこまでが本気が冗談かの判断がつかないようなものが多い。

音譜名曲『空洞です』。

■オウガ・ユー・アス・ホールは2001年に長野県を拠点にインディーズで活動を開始、2009年にメジャー・デビューを果たした。ゆらゆら帝国とはまた違った意味でのサイケデリック・サウンドを標榜しながら、かなりのPOPセンスも持っている。
音譜曲は『バランス』。

音譜曲は『サカサマ』。
音譜曲は『動物的/人間的』。
音譜次はアヴェンジャーズ・イン・サイファイ【Avengers In Sci-Fi】。ちょっぴりサイケデリック風味。だけど基本は、適度なロック感とデジタル感がバランスよく保たれたPOPな世界。曲は『I Was Born To Dance With You』。
音譜曲は『Nowhere』。
音譜2002年から活動。2013年にデビューしたサンガツ【Sangats】は、ジョーン・オブ・アークやモグワイ、バトルズなどとはまた違った、日本人ならではポスト・ロックを推し進めてきた。曲は『five days』でススム・ヨコタのMix。
音譜日本を代表するトラック・メイカー、ヌジャベス【nujabes】のフル・アルバムを。ヌジャベスは瀬葉淳の変名(名前を逆さまに表記するとヌジャベスになる)。95年に活動を開始し、現在のジャージーでアンビエントなトラックメイクを牽引し、コム・デ・ギャルソンのショーにも使われるなど前途洋々だったが、2010年に交通事故で突然の死を迎えることになってしまった。
音譜現在のアイドル系はもとより、女子のロックに大きな影響を与えた相対性理論は、先に源流が見つからないほど高いオリジナリティを持っている。それは、才女”やくしまるえつこ”によるところが大きいが、サウンド自体もイギリスの80年代のネオ・アコースティック的であり、90年代の、トータスなどのシカゴ系にも通じるところがあると思っている。曲はデビューアルバム「シフォン主義」から『元素紀行』と、「ハイファイ新書」から『地獄先生』。かつて、むちゃくちゃハマった。
 
音譜現在、日本のロックをリードする人気バンド、ミツメ。同じく人気があるスカートやトリプル・ファイヤーよりも好きなバンド。曲は『なめらかな日々』。
音譜そしてミツメをもう1曲。『あこがれ』。
音譜”けもの”の『めたもるセブン』も、とてもいい曲。
音譜ルルルルズの曲は、ジョージ・ハリスンのファースト・ソロ・アルバムのタイトルといっしょ。『all things mast pass』。フワフワした、とても可愛い曲。
音譜世武裕子の『hello hello』は、ビートルズの『ハロー・グッドバイ』を下敷きにしているような気がするな。ピアノがいい味を出している。
音譜はっぴいえんどチルドレンだと思うのだが、ブリティッシュ・トラッド・フォークの佇まいも併せ持った、素晴らしいグループ、森は生きている『日々の泡沫』。
音譜森は生きている解散後も、音楽的リーダーであった岡田拓郎の音楽的実験は続いている。
音譜王舟のこの曲、大好き。『あいがあって』。温かいなぁ。
音譜とても魅力的なmei eharaの曲『冴える』と『あなた』を。この女性、絶対に才能があると思う。
 
音譜次も女性シンガーソングライター。福原希己江を2曲。なんか、いい味を出していて、すごく好きなんです。
 
 
そして。音楽は『輪廻』するとうことを感じる曲を。
 
音譜大阪ブルースが輪廻し、転生したT字路sの『これさえあれば』。
音譜GSが輪廻し、転生した。(ちょっと古いけど)1984年にデビューしたザ・ファントム・ギフトはネオGSとして、カッコよく活動した。曲はデビュー曲『ジェニーは嘘つき』と『魔法のタンバリン』。
 
音譜カンタベリーの流れを汲む(のかな?)プログレッシヴ・ロックは輪廻し、転生する。1991年にJoJo広重が主催したアルケミー・レコードよりデビューした、伝説のガールズ・サイケデリック・バンド、エンジェリン・ヘヴィ・シロップの『First Love』。
音譜そして最後は、戸川純は輪廻し、転生するということで。
戸川純が自身の曲をVampilliaという凄いバンドといっしょにセルフ・カヴァーした『わたしが鳴こうホトトギス』で締めることにする。
 

最後に、僕のマイ・フェイヴァリット・ミュージックの見つけ方を。僕の場合は、とにかく昔からそうだったように雑誌から音楽情報を得て、(今だったら)その得た音楽情報を元に(その情報は絶対に忘れないようにしている)、自分自身の基準をもってストリーミングでひとつひとつ聴いていって、マイ・フェイヴァリットを見つけている。ほんと、バカみたいだけど。実際にそうしてるのだから仕方がない。


だけど。これだけは言っておかなければ。そうして見つけたマイ・フェイヴァリット・ミュージックは一度、マイ・フェイヴァリットだと決めたら、僕はその音楽のことを絶対に忘れない。例え何十年経っても、いつまでも僕の中の引き出しにちゃんと整理して、いつでも取り出せるようにしておくのだ(やっぱり、バカみたいだけど。実際にそうなのだから仕方がないな)。


ところで。最初のタクシー・ドライバーの話はどこへ行ってしまったのかな、と。ゴメン。その話はもう忘れよう。これからも僕は、たくさんのマイ・フェイヴァリット・ミュージックを見つけていくはずなのだから。


それでは、『アデュー・ロマンティークニコ』。

 

 

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