嫌なやつと嫌なやつ足すと皆殺し | texas-no-kumagusuのブログ

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トミオ・ペトロスキー(Tomio Petrosky、日本名:山越富夫)のブログです。

数年前(2015年11月)神奈川県藤沢市の小学校の算数の授業で「嫌なやつ(18782)と嫌なやつ(18782)足すと皆殺し(37564)」という語呂合わせを教えたところ生徒の親からクレームが入り、それを藤沢市の教育委員会が問題視した。そして、保護者会を開いてそれを教えた先生が謝罪させらという記事を見つけました。

多分、この先生の授業で子供達は一遍にこのことを覚えてしまったでしょう。さらに、生徒の中には、だったら、嫌なやつと良い人を足したら何になるとか、嫌なやつから良い人を引いたら何になるとか、嫌なやつに良い人をかけたら何になるなんて遊び出し、算数の面白さを知って算数が好きになってしまう子もいたかもしれません。良い人って「よいひと」なのか「いいひと」なのかって頭を悩ますかもしれない。あるいは、先生がそのような問題を出して、コンテストなんかして遊んでも良かったかも知れない。だから、算数好きの生徒たちを育てるこの先生は褒められこそすれ、謝罪させられるなんて私には理解できませんでした。

私には訳がわかんないんだけど、一方では「日本死ね」との標語が流行語大賞を受けてそれを山尾志桜里衆議院議員が受賞し、満面の笑みを浮かべる彼女をメディアが喜んで報道したと思ったら、他方では韓国について「手首切るブスみたいなもの」との発言を、主にメディアの人たちで構成されている放送倫理委員会(BPO)が不適切発言として審議入りしたりしている。日本を最悪の言葉で非難してメディアに褒められ、韓国を同程度の悪辣な言葉で非難してメディアに叩かれる。一方に賞をあげるなら他方にはケチをつけちゃダメだ。あるいは、両方とも悪いと言うなら話がわかる。子供でも判るダブルスタンダードそのものですよね。

こんな記事を書いて、メディアは才能のある面白い先生を潰して行くのでしょうね。