この世界ってどう出来ているの?1 インド編 | texas-no-kumagusuのブログ

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トミオ・ペトロスキー(Tomio Petrosky、日本名:山越富夫)のブログです。

私の先生で、物理学者で化学者そしてノーベル賞受賞者だったイリヤ・プリゴジン教授のブリュッセルの自宅には、アメリカ大陸のプレコロンビアンを始めとした世界中の石器や縄文土器や、それにインドの彫像やレリーフが飾られていました。その一つに、写真のようなレリーフが在りました。本物はもっと見事な物でしたが、残念ながらその写真を撮らなかったので、他から探してきた物を載せておきます。機会があったら本物の写真を載せようと思っています。

 

 

texas-no-kumagusuのブログ-ヴィシュヌとブラフマー
(ネット画像より転載)

 

あるときプリゴジン先生のお宅でこのレリーフを見ながら、世界的に良く知られたジョージ・スーダーシャンというインド人の物理学者の先生が、次のような驚くべき話しをしてくれました。

 

「これはこの世界を表しているレリーフなんだよ。ヴィシュヌ神が竜王アナンタの上で寝ている。ヴィシュヌの見ている夢が我々の世界だ。だからヴィシュヌが目を覚ましてしまうと世界が壊れてしまう。そこで彼の目を覚まさせないように彼の妻のラクシュミーが彼の足を心地よい高さに保っているんだ。ところが、話しはもっと複雑だ。実はヴィシュヌは幾つも夢を見るんだ。その夢の全てが実現しているわけではなく、実現すべき世界の可能性にしか過ぎない。よく見るとヴィシュヌの臍から蓮の花が生えているだろう。その上にブラフマー神が鎮座ましましておられる。このブラフマーが夢を観測してるんだ。そしてブラフマーがこれだと認識したとき、その夢が実際のこの世界として実現するんだ。」

 

「これを今風の言葉で言うと、ヴィシュヌ神のことを波動関数と呼んでいる。そしてブラフマーは観測者と言う。そしてこの世界の認識の仕方を『観測の理論』と今時の西洋人は呼んでいるんだね。インド人は数千年前から量子力学を知っていたというわけだ。凄いだろう。」