本歌取り? | texas-no-kumagusuのブログ

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トミオ・ペトロスキー(Tomio Petrosky、日本名:山越富夫)のブログです。

和歌も詩も狂歌も本歌取りをすると、それとなく巧そうに書けることに気付きました。先ずは狂歌から


塞翁がむまいことなど起こりしは 
       あと
からうしがくると思へや

むまのあとうしがくるかと思ひしに 
       わが
いきざまにしかぞくるなり

下の歌が上の狂歌の私の本歌取りもどきです。

    ❀❀❀❀❀

私が生まれて初めて詩に挑戦した作品を二題紹介します。

「詩を恋い初めし はじめなり」

まず掻き初めし 赤恥の

林檎のごとく 見えしとき 

前にさしたる扇子にて 

顔を隠すと 思いけり

あかぎれに凍む 手をのべて 

林檎の頬を さすりては

薄くれないの 顔いろに

 詩を恋い初めし はじめなり

 

       ❀❀❀❀❀
 

左の作品の本歌取りです。「濡れ落葉」と題しました。

 

ヰ゛オロンの  .............すき腹の

ためいきの     .............ためいきの 

ひたぶるに     .............ひだるさに

身にしみて     .............身にしみて

うら悲し。     .............うら悲し。


鐘の音       ............ 金のなさに
胸ふたぎ      ............. 胸ふたぎ
色かへて      ............. 色かへて
涙ぐむ       ............. 涙ぐむ
過ぎし日の     ............ 過ぎし日の飯の
おもひでや。  ............ おもひでや。

げにわれは    ..............げにわれは
うらぶれて    ..............うらぶれて
ここかしこ    ..............うらの長屋の
さだめなく    ..............さだめなく
とび散らふ    ..............追い出されたる
落葉かな。    ..............濡れ落葉かな。
  
こうやってみると詩って結構簡単に書けるものなのですね。皆さんも挑戦してみてはどうですか。