時価会計ルール、緩和 | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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時価会計ルール、緩和しても金融株の下落は止まらない-ゴールドマン

4月3日(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グループのアナリスト、リチャード・ラムズデン氏は3日付のリポートで、米財務会計基準審議会(FASB)が時価会計ルール緩和案を可決したものの、金融機関の抱える不良債権の増加が加速しているため、金融株の下落は避けられないとの見方を示した。
 ラムズデン氏は、「金融機関が抱える不良資産の増大が抑制されない限り、金融株は底を打つことはないというのが当社の見方だ。銀行が利益を出すよりも急速なペースで融資が不良債権化している」と記述した。
 同氏によると、貸倒引当金を計上する前の増益率は金融業界全体で年率2.5%。これに対し、融資の返済滞納は同3%で増加した。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aD0lboUujpts

米シティやBOA債の保証コストが低下-FASBの会計基準緩和受け

 4月2日(ブルームバーグ):2日のクレジット・デフォルトスワップ(CDS)市場で、米シティグループやバンク・オブ・アメリカ(BOA)など銀行の社債保証コストが低下した。米財務会計基準審議会(FASB)が会計基準の変更を承認したことを好感した。評価損の限定と、利益押し上げにつながる可能性がある。
 フェニックス・パートナーズ・グループによれば、シティグループ債に関連するCDSスプレッドはニューヨーク時間午前11時57分(日本時間3日午前零時57分)現在、55ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して610bp。BOA債のCDSスプレッドは55bp低下の345bp。
 FASBは時価会計ルールを緩和する案を可決し、企業は住宅ローン担保証券(MBS)などの資産評価について「かなりの」裁量権が認められた。アナリストらによると、銀行は評価損を縮小でき、第1四半期の純利益を2割余り押し上げられる可能性がある。
 BNPパリバの信用アナリスト、リカルド・クラインボーム氏は会計ルール緩和について「時価総額が増加し、一部の銀行は貸倒引当金の積み増しに資金を充当できるだろう。ただ今回の見直しは、銀行が融資再開に備え、積極的になる転換点に至ったことを意味するものではない」と指摘した。
 北米企業の社債保証コストも5営業日ぶりに低下。20カ国・地域(G 20)の首脳が国際支援を1兆1000億ドル拡大する計画を明らかにしたことが材料視された。北米の投資適格級企業125社で構成するマークイットCDX北米投資適格指数(シリーズ12)のスプレッドは9bp低下の 193bp(フェニックス調べ)。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aBE5.jfAwMDc

 なんというか、アメリカらしい政策ですね。 時価会計ルール緩和とは。要するに保有する資産を現在価値で算定する時価会計の適用基準を緩和することで、その期の不良債権の計上を少なくするということですね。でも、不良債権自体は存在するし、失業率も米国は悪化してますね。

>ラムズデン氏は、「金融機関が抱える不良資産の増大が抑制されない限り、金融株は底を打つことはないというのが当社の見方だ。銀行が利益を出すよりも急速なペースで融資が不良債権化している」と記述した。

 結局時価会計を緩和しても、それ以上に不良債権の増大は避けられていない=実態経済はまだまだ底を突いていないということですね。

>クレジット・デフォルトスワップ(CDS)市場で、米シティグループやバンク・オブ・アメリカ(BOA)など銀行の社債保証コストが低下した。米財務会計基準審議会(FASB)が会計基準の変更を承認したことを好感した。

 不思議ですね。実体経済は悪化しているのに、CDS市場では好感触を得て、シティやBOAなどのCDSが低下している。

CDSについてはコチラ⇒http://blogs.yahoo.co.jp/x_men_go_go/10276234.html

 不思議すぎです。。。でも投資というものはこのようなものなのですね。実態数字は何も上がっていないのに、何となく安心感だけで経済が動く・・・

 最近経済が少しずつ理解出来てきましたが、この投資心理というものは理解できません。