米シティやBOA、ハイブリッド債急落で資本増強困難-国営化懸念で | 晴走雨読

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2月3日(ブルームバーグ):銀行が国有化されるとの債券投資家の懸念が、主要金融機関の融資を一段と抑制させている。
 米シティグループやバンク・オブ・アメリカ(BOA)などの金融機関が資本増強を目的に発行し、株式と社債の両方の特徴を併せ持つハイブリッド債は相場が急落している。公的資金の注入を受けた金融機関の利払いを各国政府が停止するとの懸念が背景だ。メリルリンチの指数によれば、米ハイブリッド債相場は1月に11%下落し、2008年全体を上回る規模の落ち込みを示した。シティとBOA債は最大34%の価値を失った。
 カルバート・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、グレゴリー・ハビーブ氏は、「政府がすべてを管理化に置き、支払いを一切停止する危険性がある。それは起こり得ることだ」と指摘した。
 米金融安定化策(7000億ドル規模)や英当局による債務保証など、世界各国の金融機関支援策がハイブリッド債相場に重しとなっており、銀行の融資再開を一段と困難にしている。
 米政府がファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)を管理下に置いた昨年9月以来、米国で発行された優先証券は6億 9400万ドル相当にすぎず、昨年1-9月期の約440億ドルを大幅に下回っている(ブルームバーグ・データ調べ)。保険会社やヘッジファンド含む機関投資家が昨年購入したハイブリッド債は730億ドル超相当に達した(ブルームバーグとソシエテ・ジェネラルのデータ)。
 救済合併されたメリルリンチや破たんしたリーマン・ブラザーズ・ホールディングスのアナリストらは1年ほど前、金融機関が評価損・貸倒損失で傷んだ資本を増強するため、1250億ドル相当のハイブリッド債を発行すると予想していた。
 米ムーディーズ・キャピタル・マーケッツ・グループの主任エコノミスト、ジョン・ロンスキ氏は「信用市場全体にとって良い兆候ではない。金融機関がハイブリッド債を発行できなければ、信用市場が正常に戻ったと考えるのは困難だ」と語った。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=afrZgTfPMvKE


この記事もかなり重要な気がする。ただ不勉強でわかりにくい。

 経済危機発祥の地、アメリカでオバマ大統領の下金融安定化策を実施するのだが、銀行を国有化するという噂は、ブルームバーグでも掲載されていた。となれば、投資家は確かに不安になり金融機関の融資が減ると言う事ですね。
 それでハイブリット債?も急落している。

 ハイブリット債とは社債と株式の中間的特性を備えた証、劣後債、永久債、優先出資証券、利益参加社債などがある。
 劣後債は償還や発行体の解散または破綻時に他の債務(普通の債券を含む)への弁済をした後の余剰資産により弁済される債券。普通の債券よりも高い金利が設定される。購入者の立場からは、普通の債券よりもリスクが高まる代わりにリターンも高くなる金融商品である。

うわ!!欧米で人気が出そうな債権だな。。。

 優先出資証券は、債券と普通株の中間の性質を持ち優先株に類似した有価証券であり、通常は残余財産分配請求権において劣後債権者より劣後し、普通株より優先される。
 資金調達のため発行する証券のうち、優先株に類似した性質を持つものである。一定の要件を満たすものは金融機関に対するBIS規制による自己資本比率の算定において基本的項目(Tier I)に算入されるため、財務体質強化に役立つ。

 難しいが、何となくわかる。資金調達のため発行する証券のうち、優先株に類似した性質を持つものである。一定の要件を満たすものは金融機関に対するBIS規制による自己資本比率の算定において基本的項目(Tier I)に算入されるため、財務体質強化に役立つ。金融機関として自己資本率が高くなり、投資家には利率が高く、おいしいかも?という事だな。

 なるほど、
>公的資金の注入を受けた金融機関の利払いを各国政府が停止するとの懸念が背景だ。

 これでは、投資家はかなわんなぁ~~♪
金融機関がハイブリット債発行したくとも、投資家が買わないから銀行の体力も弱ると言う事のようだ。

 ガンバレ!!米シティ!!! バンカメ!!!