TETSU形成・美容クリニック   田中哲一郎のブログ -5ページ目

TETSU形成・美容クリニック   田中哲一郎のブログ

TETSU形成・美容クリニック
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
株式会社形成技研代表取締役

 

色々と難しいです。
鼻柱基部で3mm程度短縮しました。
ギャザーにならないように正中から縫合していきます。

ほうれい線の部位で組織が余ります。
このまま縫い縮めるのは私、嫌なのです。
斜切開して組織を適量抜き取ります。
斜切開だとDog ear変形にもなりにくい感じがします。

 

 

法令線部位の斜切開半年後です。傷は目立ちません。

 

斜切開のイメージです。

斜で切開しないと真皮レベルでDead spaceが生じやすいと思います。
真皮の接触面積を増やしつつ、Dead spaceをつぶす。
宮大工のように立体裁断です。表面だけ合わせてもダメです


 

にほんブログ村 美容ブログへ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容外科へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容医療へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容情報へ
 

 

 

目頭切開後の陥凹瘢痕です。
コントラストの差は電気メスの『ボカシ』で目立ちにくくはなりますが、

陥凹に対してはボリュームが必要です。
今回は臀部より真皮を採取しました。
剥離レイヤーは薄すぎると将来的に移植片が透けて見える事があります。

出血しないように均質に剥離するのが肝です。
剥離した皮下ポケットに真皮を押し込んでもダメでして、しっかりと誘導糸で隅々まで誘導します。
吸収するので少し多めに入れてます。

にほんブログ村 美容ブログへ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容外科へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容医療へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容情報へ
 

 

 

人中短縮で土手を残すor残さない論があります。

土手が盛り上がってくっきり明瞭な人は土手の基部で切開します。

つまり土手を残します。

この方の場合は土手を残すように真横に切開すると切開線が目立つと思うのです。
ですので、一部鼻腔内に隠したデザインが合理的かと思うのです。

土手を残すは残しますが、重要なのは切開線をどこに置くか?
だと思います。

また、皮膚は立体裁断です。
とにかく、真皮の接触面積を増やします。斜切開で繋いだほうが、
張力に抗せるのと、たとえ張力に負けても、斜切開面ですので、真皮が残り

傷は目立ちにくい。
こういうことだと思います

 

にほんブログ村 美容ブログへ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容外科へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容医療へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容情報へ
 

 

 

頬は骨膜下リフトしますので、フルフェイスリフトまではしませんでした。

皮下血腫予防でアンカー縫い(anchor suture)はいつもしています。

ドレーン入れる入れない論があって、私は今はドレーン入れません。
こうして、死腔をつぶすように縫合すれば血腫にならないのと、

万が一血腫があっても翌日検診するので対処できるからです。
大手にいたときは翌日移動で患者確認が出来ないこともあり、

他のDrに迷惑かけるのでドレーンを入れることはありました。

翌日、アンカーは全て抜糸しました。
血腫はありません。
ドレーンは必要ないですね。
ま、これもタラレバなのです。
入れたほうが良いのでしょうが、患者はたいへんです。
ということで、最近は入れてないです。

全抜糸は術後1週で行いました。

にほんブログ村 美容ブログへ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容外科へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容医療へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容情報へ
 

アイラインを描く部位が緩むとメイク映えしないそうです。

皮膚切開部位に腱を貼り付けると緩みにくくなります。
瞼板前組織がものすごく柔らかいゼリーのようなものと例えると分かりやすいです。

立位になると、重力の影響で、

瞼板前の長方形は平行四辺形になるって感じです。
平行四辺形になると、皮膚が睫毛に被ります。

なかなか意味不明です........................

要するに、一辺を腱移植で強化すると、長方形は平行四辺形に傾きにくくなります。

つまり、緩みにくくなります。

って感じです。
雑なイラストで申し訳ございませんが、これで何とかイメージして下さい。

にほんブログ村 美容ブログへ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容外科へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容医療へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容情報へ
 

 

高周波メスも使いよう
グラデーション処置などなど

線状瘢痕を切除しても傷です。
例えば幅5mmの傷を切除して丁寧に縫合すれば、
幅0.5mmくらいの傷にはできるでしょう。
しかし、『0』にはできないのです。
症例は縫合糸痕です。
これを切り取っても『0』にはなりません。

ではどうするか?
点状の瘢痕を作ります。
高周波メスで皮膚に小孔を開けます。
傷に近い部位は深く、遠くなるにつれて浅く開けます。
傷のグラデーションをかけます。
すると目立ちにくくなります。

にほんブログ村 美容ブログへ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容外科へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容医療へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容情報へ
 

上口唇拡大、長期経過出ました。
術後1年半

口唇縮小で小さくなりすぎたそうです。

V-Y前進皮弁なのです。
裏側からいきなりデザインは難しいので、

先ずは表の口唇を押して、赤唇の大きくなり具合をみました。
左右で違います。中心の前進量はイメージつきますが、

向かって左の前進量は多くしないといけません。
表側でデザインして、裏側にトレースします。
3皮弁で十分だと思います。
5皮弁にしたら何が何だか分かりません。

良い感じで前進したと思います

術後1年半経ちました
左右差も縮小して経過良好です

にほんブログ村 美容ブログへ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容外科へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容医療へ
 にほんブログ村 美容ブログ 美容情報へ