詳細はインスタ参照
何回修正しても目頭側のライン出ません。
術野から良質な再建材料も得られそうにない場合は躊躇せず、腱移植。
埋没と同じなのですが、埋没だとまたとれます。
腱糸で遊びを持って固定。
裏ハムラ後の下眼瞼後退・内反です。
原因がどこにあるか?
前葉、後葉組織、顔面神経麻痺、支持靭帯の緩み、眼球の突出等、色々と考えます。
裏ハムラですので、眼窩隔膜辺りから上顎骨骨膜辺りが拘縮してるのでしょう。
睫毛直下を斜切開し涙袋部の眼輪筋は温存して眼窩隔膜を同定しようとしましたが、
正直、瘢痕となっていて良くわかりませんでした。
結局、眼輪筋下を剥離していって眼窩下縁に到達。骨膜下を眼窩底に向かっても剥離して、
拘縮を解除しました。突っ張る瘢痕は横切開して下瞼が良く動くようにしました。
あとは耳介軟骨を瞼板と眼輪筋の間に差し込み固定。
皮膚は短縮してないので植皮はしてません。
ややオーバーにしてます
眼瞼下垂は無いのですが、かなり皮膚が弛緩、伸展してました。
瞼板前も緩みが強かったため、横走靭帯を移植して補強しました。
そのままだと二重が成立しないのです。
伸びた皮膚は眉下でも切除しました。
眉下切開の軸は立てます。
眉毛外側1/4はサヨナラです。
『眉下』に拘るとろくでもないです。
Dog earが眉下に出来て、修正のため、
どんどん外側に切開を延長してしまいます。
肝心な目尻側の余剰皮膚も取れません。
中央だけ皮膚がとれて目尻側のラインアップになりません。喜ばれないです。
軸を立てて、切開の終点を眉毛隆起に持って行きます。
凸面にDog earを持って行くと変形は目立ちません。
目尻側のラインも出ます。
ですので、軸は立てて、眉毛外側1/4はサヨナラなのです