鼻翼変形 | TETSU形成・美容クリニック   田中哲一郎のブログ

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TETSU形成・美容クリニック
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
株式会社形成技研代表取締役

鼻翼変形
鼻翼縮小で修正を繰り返す度に外側鼻翼がどんどん外側に引っ張られたそうです。
瘢痕を除去したら、幅1cmくらいの皮膚欠損が生じるだろうなと思い、

VY advancement flap の挙上を考えました。
植皮はパッチになります。組織厚が合いません。

腱膜採取して鼻翼ー鼻翼をループにかけても張力強くて戻ってしまうと思いました。
で、VYです。
傷はグラデやらなんやらで誤魔化せると思いました。
瘢痕除去したら予想通りの組織欠損です。
外側鼻翼を切除してある程度は鼻翼縮小になりますが、

ある切除量を超えると、綱引きの法則で、頬側に引っ張られます。
それを切って修正しようとしてさらに組織欠損が広がったと考えられます。
何故こうなるのだろう? おこがましいですが、

形成外科の知識が欠落してると思います。

『切って縫えば小さくなる』

そんなことはあり得ないと容易に想像がつくはずなのです..........

鼻翼の腫瘍切除とかトレーニングしていれば。
やり過ぎると良くないです。修正も容易にはなりません。

本日抜糸でしたが、向かって右のadvanceが足りないのとrotationが足りませんでした。
皮弁は顔面動脈の枝を入れ込んでますので、血流は全く問題ありませんでした。
右の口唇側の辺を抜糸、剥離して5mm程度前進させたらよい感じになりました。
最初からやっとけなのですが、術中って分からない事ありますよ。

あと5日したら全抜糸します。
また載せます。

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