関が原の戦い前夜、家康が桃配山に到着するまで、
諸侯は思い思いに陣取っていたが、
ある夜、諸陣が、にわかに騒がしくなることがあった。
寝入っていた寺沢広高も、
「ご注進!」
の声に起こされたが、広高は、
「もう聞いとるわい。」
と言って再び寝てしまった。
実は広高、騎馬の士六人、徒歩の者六人を『物聞き』と称して、
三交代で四六時中見張らせており、
戦場のわずかな異常も逃さず、
その夜もいち早く、夜討ち等ではない事を知ったのだという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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