黒田長政は、朝鮮のおける占領地のうち、
4,5郡を重臣である栗山利安に預けた。
利安は慈愛を以って民を懐けたために、朝鮮人たちはその支配を喜び、
毎日その政庁に来て、利安を拝した。
利安は、
「大勢の者と毎日対面するのは難しい。」
と、2,3日に1度づつ来るように申し付けた。
この様子を知った黒田長政は、
「鎮まりかねたる所を良く懐けたものだ、ちょっと様子を見てこよう。」
と利安の領地に向かった所、朝鮮人たちはこの軍勢に驚き、合戦の用意を始めた。
しかしそこで利安の馬印が見えたため、そのまま鎮まった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
こちらもよろしく
ごきげんよう!