肝付兼続☆ | げむおた街道をゆく

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1561年、当時の鹿児島は、薩摩の島津氏と大隈の肝付氏の両氏が治め、

ある時は戦い、ある時は婚姻を結び同盟するなど、

複雑ながらも微妙なバランスで領土を保っていた。

そんな時、島津貴久は肝付兼続を懇ろに誘い、

両家の親睦を図るため、酒宴を催した。

 

この頃は先代の島津忠良(日新斎)の努力により、両家は比較的友好ムードであった。
 

宴もたけなわの頃、島津家の重臣・伊集院忠朗が、酔いに任せて言った。
「そろそろ吸い物が頂きたい。『鶴』の吸い物が良いぞ!」
これを聞いた兼続以下、家臣達は怒り爆発!

なぜなら肝付家の家紋は、『鶴紋』であったからだ。
 

「島津殿は鶴を所望か。

ならばわれら肝付の者には『狐』の吸い物を出して頂こうか!」
これに島津の家臣達も怒った。

『狐』は島津家が代々守護神として、大切に敬っていたからだ。
 

宴は両家家臣達の大喧嘩となり、この日を機に島津氏、肝付氏は断交状態となる。

隠居していた日新斎のとりなしもむなしく、

両家は以後、十三年に渡り、抗争を続ける事になるのであった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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