山内一豊が、封じられたばかりの土佐の領内を、見廻っていた。
おりしも農繁期だったので、ある農民の牛が泥を蹴飛ばし、
一豊の裾に飛んできて汚してしまった。
従卒が、
「無礼者!」
と牛を引いてた農民をしょっ引こうとしたら、
一豊、
「すておけ。野良に泥はつきもの。領民が励んでいる証拠よ。」
と言ってスルーした。
このエピソードが元で、土佐で泥祭りなるものが行われるようになったとか。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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