舵取り地蔵☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

慶長のころのお話。
 

土佐の藩主・山内一豊が、室戸岬の沖を航海中に突然の時化に襲われた。
 

船体が悲鳴を上げ、このままでは沈没してしまうと思われた・・・。
まさにその時、何処からともなく一人の僧が現れ、巧みに船の舵を取り、

船は無事に港へと辿り着くことができた。
 

一豊が礼を言おうと僧を探したが、すでに僧の姿はどこにもなかった。
近くの寺の僧であろうかと、一豊が探させると、

なんと津照寺の御本尊が潮水で濡れているのが見つかった。
 

この寺の御本尊は地蔵菩薩であり、弘法大師が安置したと言われ、

以来「舵取り地蔵」と呼ばれるようになった。

またこの地蔵菩薩は僧に身を変えて火事を村人に知らせ、

火難を逃れたという物語もあり、
今でも「水難、火難よけ」の仏さまとして親しまれている。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 功名が辻・異聞、山内一豊

 

 

 

ごきげんよう!