浦戸相撲事件☆ | げむおた街道をゆく

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本山一揆を鎮圧した山内一豊であったが、

土佐国内には未だ多くの一揆の与党が隠れ潜んでいるという情報が多く入ってきた。

そこで一豊は謀をなし、国中に触れをだした。
『浦戸において、相撲を取らせ一見すべし! 上下によらず、望み次第にまかり出よ!』

これに、男伊達するほどの者は、我も我もと馳集まった。
見物の貴賎も群集しこれを見る。
 

相撲始まり、上下目を澄まして楽しんでいた。

と、ここに、かねてから目付けを付けて監視してあった者達で、

この場に来ていた者たちへ捕手を向け、一揆の残党七〇余人を搦め捕り、

種崎の浜にて磔とした。

この時、岡豊の城下、八幡村の名主は、これも一揆に組した者であったが、

相撲の場に出向かず、用心の体で自宅に取り籠っていたが、

ここにも若侍を差し向け生け捕りにして、同罪とされた。

これにより悪党どもも懲り、土佐は在所在所の山の奥まで、豊かに治まったのである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 功名が辻・異聞、山内一豊

 

 

 

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