日頃、愛をもって接していれば☆ | げむおた街道をゆく

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蜂須賀家政の孫の忠英は、幼年の頃やんちゃで、

家来たちは非常に手を焼いた。

 

もうどうにもならんということで、家臣たちは家政に忠英を戒めるよう頼んだ。

しかし家政は、すぐに忠政を戒めなかった。

しばらく経って、家政は忠英と食事しているところに、

家臣に命じて犬を連れてこさせたが、なぜかその犬は家政の顔を見ると怯えだし、
逃げ去ってしまった。

 

犬が逃げると、家政は庭に粟をまいた。

すると、雀がまかれた粟に群がった。

 

そして家政は、おもむろに忠英を抱えると、

「いいかい忠英。さっきの犬はわしがいつも杖でひどく叩いたので、
わしを見て逃げ去ったのじゃ。

対して雀はいつも可愛がっておるから、
すぐに集まって逃げたりはしないのじゃ。

主君と家臣の関係も同じで、
日頃愛をもって接していれば、自然と家臣は主君を慕うのじゃ。

だが、権威で押さえつけるようなことをすれば、従わないだけでなく、

犬のように逃げだすことじゃろう。

今言ったことはよく心に留めるのじゃぞ。」

と諭したのだった。

 

どうやらすぐに忠英を戒めなかったのは、

犬の仕込みと雀の飼い馴らしをしていたからのようだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 阿波の古狸、蜂須賀家政

 

 

 

ごきげんよう!