蜂須賀家政は、冬になると家臣にある物を与えた。
「お前にこの足袋をやろう。」
「はあ・・・(なんで片方だけ?)」
なぜか家政は片方の足袋しか与えなかった。
しかし、それから数日経つと、
突然足袋のことを問いただした。
「お前にやった足袋どうした?見せてみろ。」
もし家臣が足袋を持ってきたならば、家政は、
「おう偉いじゃないか。お前には褒美をやるよ。」
と褒美をくれた。だが、
「片方だけ貰っても意味ないじゃん。捨てよう。」
と捨てた者はまさか捨てたとは言えず、失ったと言う。
家政はそういう者には、
「たく注意不足なやつだなお前は。そんなんじゃまた物をなくすぞ。」
と叱ったのであった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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