蜂須賀忠英が、江戸にいた時、祖父・家政が病気になった。
知らせを聞いた忠英は、許可を得て国に帰り、家政を見舞った。
しかし家政は喜ばず、近臣を介して、
「参勤は公事であって私的なことではない。
一度国を出れば、生死はわからないものだ。
武士の出門は常に決別と知れ。
故に今になって対面することは不要。
早く帰って公事を怠るな。」
と告げて、ついに忠英と会わなかった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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