蜂須賀家の家老に不和な関係の者がいた時、
蜂須賀家政は、それぞれを西の丸へ呼び出した。
そして家政は、
「おのれの威を振るわんがために家老たちの仲が悪くなることは、
大きな不忠である。
大名が身の上を潰すような国を危うくする出来事が、
家老の不和に基づいて起きた例は少なくない。
この中にも不和な間柄の者がいると聞いた。
今後は、そのような者(一本志)のないようにせよ。」
と言って、
刀を左の膝に敷いて、機嫌を悪くして怒った。
そして酒を持って来させて、
「おのおの盃を致せ。」
と命じ、それぞれ盃をして退出したという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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