富田知信改易顛末☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、坂崎直盛は近くで召し使っていた小童を罪があったとして処断した。
その小童と知音のあった浮田左門は仇を討とうと決意し、

童に手を下した者を殺害して坂崎家を出奔した。

直盛の父・安心入道は左門が殺されるであろうことを哀れんで、

富田知信に文を送り、
左門を匿ってくれないかと頼んだ。

知信の妻は直盛の姉であった。
知信の妻もこの事態を嘆き、結局知信は左門を匿った。

 

直盛は知信を追及したが。
知信は、「今は逐電して家にはいない。」と白を切った。

頭にきた直盛は直接安濃津城へと赴いて捜索したが、見つからなかったようで、
今度は伏見にいた知信と一戦交えようとさえした。

 

さすがにそれは不味いと周囲に戒められた直盛は家康に訴えでたところ、家康は、
「天下のことは将軍に譲った。江戸にて上裁を仰ぐことだ。」
と答えた。

 

そこで秀忠に訴えたところ、「証拠がない。」と突っぱねられたため、
直盛の憤怒は相当なものであったという。

それから数年の歳月を経ても、直盛は執念深かった。
直盛は突如として、知信が左門と繋がっている証拠を幕府に提出したのである。
その頃、左門は知信と親しかった高橋元種のもとに潜伏先を移していた。
実は左門と一緒に逃げていた侍が裏切り、坂崎家に帰参するために、
知信の妻が左門に宛てた文を直盛に渡してしまったのである。

狂喜した直盛は証拠をつきつけ、知信と元種は言葉に詰まり、ついに改易された。
 

一方、左門も捕縛された。左門は土井利勝らの警固で輸送される途中、縄を解き、
警固の刀を奪って暴れまわったが、土井の家臣・藤左衛門に組み伏せられ、
最後には誅せられたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 千姫事件、坂崎直盛

 

 

 

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