三郎兵衛☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

水野勝成は、福山在城の後、かつて軍術を学んだ三郎兵衛を迎えて、

政事の輔佐を頼んだ。
 

ところが、三郎兵衛は嘲笑って、

「貴殿の骨相が普通ではなかったから、

百万石、五十万石にも立身するだろうと思い、
奥秘を残さず伝えたというのに、わずかに十万石止まりでしかないのは、
以前から臆病なうえに、人を殺すことをお好みになったからであろう。
過ぎたことはどうしようもないから、今後はお慎みになるべきだ。
私が頼りにされて国の世話をするべき人は、日本に一人か二人しかいないのだ。」

と言うと、立ち帰ってしまった。

 

勝成はこういう事にはよく腹を立てる人だったが、
その様子も無く、三郎兵衛が存生のうちは、

時々使いを立てて見舞い、品物を贈ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 倫魁不羈、水野勝成

 

 

 

ごきげんよう!