奇怪の至りである☆ | げむおた街道をゆく

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大坂夏の陣の後、大御所(徳川家康)は帰陣し二条城へと入ったが、

この時、水野日向守(勝成)を召して言った。

「私は先に、お前が八方の大将を承る上は、

相構えて昔のように、自ら高名しようなどと思うなと言った。
ところが五月七日の合戦(天王寺・岡山の戦い)で、

明石(全登)の陣へ向かい、自ら鑓を取って真っ先に駆けて、

敵四人と渡り合い、二人を追い払い二人は首を切るなどと、

予ての私の命を背いて軽々しい振る舞いばかりを仕り、奇怪の至りである!」

そのように甚だお叱りになったため、彼の手の者達も高名したのであるが、

御感に預かることが出来なかった。

されどもこの年の七月二十日、三万石加増有って、大和郡山の城を賜った。

これは今度の勧賞であったのだろう。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 倫魁不羈、水野勝成

 

 

 

ごきげんよう!