使わぬ兜は、クソ桶に☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

長久手の合戦の時は、卯月九日に小幡を打ち出ました。
 

その時、私(水野勝成)は眼病を患っており、そのため兜を付けていませんでした。
 

それを、父の惣兵衛(水野忠重)が見て、

「お前の兜はなんのためにあるのか!

こういう時に着けるための兜であるのに、どうして着けないのか?
それで一体何の役に立つというのか!
そういうことなら、使わぬ兜はクソ桶にしてしまえ!」

そういって散々に叱りつけました。

 

私は父に、

「親だと言ってもそんな言い方は無いでしょう!

今日オレの頭を割られても、それはそういう運命だったってことだ!

是非に及ばぬ事である以上、たった今お暇乞いをいたします!
今日の一番首でも取って…、いいや取ってくる!」

と言い捨てて馬を引き寄せ打ち乗り、その場から直に敵陣に乗り込みました。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 倫魁不羈、水野勝成

 

 

 

ごきげんよう!